アリゾナ州の上院議員とCyberNinjasにはM党+巨大なタコとの闘いが待っていた!

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アリゾナ州の審査をめぐる激しい法律戦【第158回】

張陽チャンネル 2021/04/29



ハイ、皆さん、こんにちは。張陽です。
アリゾナ州の2020年大統領選投票への審査がですね、今、続いている中、法律戦が激しく繰り広げられています。

先週金曜日ですね、民主党が審査停止令を発布してもらいたいという事で、裁判所にですね、提訴したと。

まぁ、理由はですね、審査を担当するCyberNinjasという会社のCEOはですね、トランプさんの支持者であるからです。

共和党の裁判官のChristopher Coury氏はですね、民主党の審査停止令を、まぁ、認めたんです。ただね、百万ドルの保証金を先にね、支払わなければいけないと。

民主党は保証金を払わなかった為、審査は予定通りに始まったんですね。

でも、民主党の告訴を受理した為、この訴訟の審査が予定通りに始まったワケです。月曜日の午前に公聴会を開いて、裁判官はアリゾナ州上院と審査会社の今回の審査に使っている政策とプロセスを審査する予定です。
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4月25日の午後、CyberNinjasのCEOであるLoganさんはですね、今回の審査に於いて、CyberNinjasの有権者のプライバシーを保護する方法と投票用紙への処理プロセスをですね、CyberNinjasの企業秘密としてですね、封印して欲しいと裁判官のCoury氏にですね、求めたんです。
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又、「月曜日の公聴会を、まぁ、公開しないように」と裁判官に求めたんですね。つまり、この公聴会をマスコミと公衆にですね、公開しないようと言う事です。

CyberNinjasの弁護士のAlexander Kolodinさんはですね、様々な原因により、CyberNinjasが提出を求められたファイルはですね、CyberNinjasにとって機密情報であると。

これらのファイルはですね、CyberNinjasの運営する情報と記録を記載しておりまして、これらのファイルはですね、CyberNinjasの専門知識を反映しています。
これからですね、アリゾナ州みたいなこの審査は多くの州で行われる可能性があるので、だからCyberNinjasは自分の企業機密をですね。外部には漏らしたくないと。

つまりね、自分の企業機密を競争相手に知らされたくないと説明したんですね。

4月25日に裁判官のCouryさんは、突然、今回の案件から退出すると、まぁ、宣言したんです。

理由は、CyberNinjasが1人の弁護士をCyberNinjasの弁護団に入れたんです。この弁護士の名前はChris Viskovicですね。彼はCyberNinjasの代表弁護士のAlexander Kolodinさんの助手だったんですね。嘗て、Coury裁判官のオフィスでインターンをした事があります。

まぁ、多分ね、過去5年以内にViskovicはですね、Coury裁判官と接触した事があるので、だから嫌疑を避ける為に…まぁ、Coury裁判官は回避をせざると得なくなったんですね。

つまり、この案件の真理から退出する事となったわけです。まぁ、先週金曜日にですね、アリゾナ州の上院とCyberNinjasがCoury裁判官に要求を提出した際にViskovicさんが現場にいたんですけれども、でもその時ですね、まだCyberNinjasの弁護士陣営には加入していないですね。

で、その後、CyberNinjasの弁護陣営に参加すると表明したんですね。これで、まぁ、Coury裁判官は嫌疑を避ける為に、今回の案件から退出すると。

問題は、何故CyberNinjasがわざと共和党の裁判官Couryと利害関係のある人物を雇うのですか?

このやり方はですね、Coury裁判官の退出を、まぁ、強いる事になるんじゃないかと…もしかして、この事を知らないワケないですよね…皆、弁護士なので…。だからこれは、CyberNinjasの戦略ではないかと考えられますね。
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Couryの代わりに民主党の裁判官のDaniel Martinさんが、この案件を引き受けました。Martin氏はですね、2007年の民主党の知事であるNapolitano氏が任命した人ですね。Napolitano氏は2009年から2013年までの間にですね、オバマ政権の国土安全省の長官を担当していたんです。

Martinは引き受けたけれども、まぁ、月曜日の公聴会はですね、一時的に取り消しという形となったんです。

まぁ、裁判官Coury氏は共和党の裁判官ですけれども、建制派の裁判官ですね。先週木曜日に民主党が提出したアリゾナ州の審査に対する停止令を発布してもらいたいという時にですね、Coury氏が認めたじゃないですか。

ただ、当時は、たくさんの人を雇っているワケですから、これらの人に給料を払わなければいけないですよ。だから金は必要なので、だからね、民主党はね、停止してもイイですけれども、あなたは百万ドルの保証金をですね、払わなければいけないと。

で、結局ね、民主党がそれを拒否した為、審査が開始したワケです。まぁ、とにかくですね、この審査停止令を発布してもイイとCouryは考えているワケです。

もしね、月曜日の公聴会を開いてですね、Couryが両方の証言を聞いてですね、審査に対して差止める決定を下したらですね、今回の審査が又、水の泡になるわけですね。

だから、先ず、審査を継続させる為にはですね、Couryを辞退させるのは、1つの手だと考えられますね。まぁ、時間稼ぎなんですね。だから利害関係のあるCouryの助手を採るというのはですね、1つの有効な手だと考えられますね。

まぁ、少なくともですね、この審査はですね、まだ続けることが出来るワケ。
Martinさんがこの案件を引き受けましたけれども、でも、今迄ですね、Couryの作った全ての段取りは、皆、白紙に戻る形になったワケです。

だから全ての公聴会に対してですね。皆ね、このMartin裁判官が段取りを立て直さないといけないんですね。

しかも、これからの10日間にですね、被告と原告は裁判官にこれから発生しうる事を報告しなければいけないと。月曜日から計算しますとね、10日後になりますと、もう5月7日になるワケですよ。

だからCoury裁判官の退出はですね、CyberNinjas会社に十分な審査時間を与えたワケですね。とにかく審査を終わらせようという事は、まぁ、狙いなんです。

エー、5月7日迄ね、もし審査が継続する事が出来ればですね、まぁ、全部じゃなくても、少なくとも一部の結果が公表される可能性があるワケですよね。

だからCoury裁判官を辞退させるのはですね、審査側にとっては、時間稼ぎの戦術ではないかと考えられますね。

でも民主党の人もバカではないので、彼等は直ぐにCyberNinjasの戦術を見破ったと。で、民主党の人は、マスコミに10日間の時間が余りにも長過ぎるので、Martin裁判官は「すぐに公聴会を開かなければいけない」と言ったんですね。

Martin裁判官は今週火曜日に「戻る公聴会(Return Hearing)を開く」と言ったんですね。これは前に、Coury裁判官が決めた月曜日に開く予定の公聴会、それは「証拠公聴会」ですね。この2つは違うんですね。

この「戻る公聴会」というのはですね、この案件は、私は引き受けましたので、じゃあ、この案件は、今何処まで進んでいますか?我々、これからこの案件を、どこからスタートさせるべきですかという事についてですね、両方から意見を聞くというモノなんです。

まぁ、恐らくですね、火曜日の公聴会はですね、これから、この案件に関する時間表を作るワケですね。だから火曜日の「戻る公聴会」はですね、より実質的な意味を持つ証拠公聴会ではないんですね。

Coury裁判官はですね、先週金曜日に、まぁ、審査停止令を認めた時にはですね、「私は、審査を継続させる事をするだろうと思います。何故ならば、それは上院が決めた事なので、それはですね、上院の権利なんです。私は上院とCyberNinjasの審査政策とプロセスがですね、アリゾナ州の法律に合うかどうかを審査したい」と解釈したんです。

本人はそう言うんですけれども、上院とCyberNinjasがですね、Couryを信頼していない様です。

審査が開始する直前にですね、民主党が審査停止令の請求を出したんですよね。Couryは本当に審査を継続させたいならば、その場で拒否すべきです。

これは上院が決めた事だという理由でですね、拒否する事が出来るんですけれども、彼はですね、審査停止令を認めたんです。しかもですね、月曜日に公聴会を開くと決めたんですね。

たとえね、審査の政策とプロセスに問題はなくてもですね、彼は民主党に十分な上訴する時間を与えた。民主党は直ぐに、アリゾナ州の最高裁に上訴する事は出来るんです。又、投票審査を止める事が出来るワケです。

もしね、Coury氏がですね、本当に今回の審査を完成させたいならば、公聴会を開く時間を例えば十日後にする事も出来るし、2週間後にする事も出来るんですね。

だからその時ですね、民主党が上訴しようとしてもですね、もう審査が既に終わったワケですから、民主党がいくら上訴しても意味がないんです。

でもね、今回Couryが民主党の望む通りに1番早いスピードでこの案件を真理しようとしているんです。

先週にアリゾナ州の最高裁裁判官のBolickさんが、「Couryさんの審査停止令を認めたことはですね、自由裁量権を濫用していない」と評価したんですね。

「もしアリゾナ州の上院が、この決定に不服とするならば、上院がアリゾナ州の最高裁までですね、新しい要求を出す事が出来ますよ」と言ったんですね。

でも、時間制限はかなり厳しいですね。最高裁は、アリゾナ州上院にはですね、遅くとも今週火曜日に上院の要求を更新する様にと求めたんですね。

で、その後、水曜日ですね、民主党が上院の要求に対して答えますね。更に、木曜日ですね、上院の民主党の答えに対して、又、答える…このプロセスにせいぜい3~4日しかないんで…しかもですね、Bolick裁判官はですね、最高裁の今週の当直なんです。

この案件は、又、彼がやる事になるワケ。Bolick氏はまぁ、共和党の裁判官ですけれども、アリゾナ州の上院とCyberNinjasが彼も信用しない様ですね。

Bolick裁判官はですね、最高裁判事のトマス判事の助手を務めた事がある…とは言え、共和党の建制派の裁判官ですね。

アリゾナ州にはですね、共和党の大物金主がいますね。ペンスがトランプさんを裏切る真の原因の回にはご紹介した事がありますけれども、コーク兄弟ですね。

Bolick氏はですね、アリゾナ最高裁判事に指名される前にですね、ズーッとね、コーク兄弟から経済的な援助を受けていた「金の水学院」(Goldwater Institute)の共同創始者だったんです。

又、Bolick自身もですね、「The Institute for Justice」という組織がですね、ズーっとコーク兄弟から、まぁ、経済的な援助をもらっていますね。

アリゾナ州の現役の知事のDurcy氏もコーク兄弟の追随者でありますね。彼の主席助手はコークのバックグラウンドを持ちますね。

だからBolickはですね、コークのバックグラウンドを持っている為、Durcyは2016年Bolickをアリゾナ州の最高裁裁判官に指名したんです。

だから今はですねアリゾナ州の上院とCyberNinjasはですね、民主党と闘っているだけではなくて、共和党の建制派とも闘わなければイケナイです。

アリゾナ州の審査は、まだ続けられるかどうか、分かりませんけれども、その行方には目を離せませんね。無事に審査を終わらせる事が出来るかどうかはですね、まぁ、注目する所ですね。

ハイ、今日の話はこの辺に致します。

参考資料

コーク兄弟について

この兄弟はオランダ移民の末裔。
19世紀の末にオランダ移民のHarry Koch氏はアメリカのテキサス州に移民してきた。
その時、地元の1つの倒産に瀕していた新聞社とその新聞社の印刷会社を買収した。そうして先ず、新聞社を経営していた。
1900年Harry Koch氏の息子Fred Kochが誕生。30年後、Fred KochはKoch家族の家督となり、Kochビジネス帝国の創始者となった。
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今Kochビジネス帝国を支配しているのは、彼の2人の息子で、Koch兄弟とも呼ばれている。
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兄のCharles Koch氏は今年86歳。弟のDavid Kochは2019年に他界。
Fred Kochには全部で4人の息子がいた。Charles Kochは2番目の息子で、David Kochは3番目の息子だった。

このKochビジネス帝国のビジネス範囲は非常に幅広い。原油の採掘、精錬、エネルギー産業、電子製品の製造、石油パイプ管の敷設、農業、牧畜業、ガラス製品、装飾材料の生産、建築材料、貿易、金融サービス等々。人々の日常生活の各方面全てに渡っていた。
ロスチャイルド一家と同じく、Koch一家の企業も上場はしていない。つまり世界最大の非上場企業。毎年、いくら儲けているのか、誰にも分からない。
あるマスコミはKoch集団を巨大な経済タコと言っている。タコの様に、触覚が経済生活の各方面に触れている

フォーブスの統計によると、2019年のKoch兄弟の個人資産は820億ドルを超えていると言われており、世界5番目の大富豪。

ロックフェラー、モーガン、カーネギー、ヴァンダービルトに継ぎ、アメリカの政界に深く幅広く浸透している。そしてこのKoch兄弟は共和党最大の金主で、毎年共和党に莫大な献金をしている。

国会等の政治のみならず、司法システム、各州の行政機関、及び、政府のシンクタンクまで、深く入り込んでいる。

2016年、トランプ大統領が最初に指名した閣僚の内、16人がKoch兄弟から資金援助をもらっていた。有名なところでは、ペンス氏、ポンペイオ氏。

この様に共和党の資金源になっているが、トランプ大統領には反対の立場をとっている。


ここで嬉しいニュースを発見!トータルニュースワールドさんから2つの話題
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