バタバタと慌ただしくなってきた隣国に妄想も膨らむ◆国内感染爆発隠蔽+外貨流出防止×内部権力闘争激化etc....
中国が鎖国開始、
各国の違う対応で、
この世界はもう元の世界に戻れない
各国の違う対応で、
この世界はもう元の世界に戻れない
Harano Times 2021/08/04
皆さん、こんにちは。新型コロナウイルスの新種デルタ株が又、世界各国で感染し始めている中で、ウィルスの拡散で最も成功していると宣伝している中国でも、デルタ株の感染が拡がっています。
今回中国で拡散したデルタ株は南京の国際空港から始まりました。私が動画を作っている時点で、中国の感染者は既に4百人を超えています。この数はその前の5ヶ月間の合計感染者数に近づいています。
又、中国の14の省で感染者が出ました。その中でも今、中国の南京省が最も感染者数の数が多いです。しかも感染者の多くは既に2回ワクチンの接種を終わらせています。この状況は今、中国でかなりの大問題になっています。
勿論、この基準は中国国内の基準で、世界中の他の国で見ると、1ヶ月で数百人の感染はあまりにも少ないんですね。今回の感染が始まった南京の国際空港で感染された37名の感染者の内、36名が既にワクチンの注射を受けています。又、その36名の内2名が重傷者になりました。
今年の5月の時点で、その空港の従業員の90%以上がワクチンの接種を終わらせていました。この状況の中で、空港で感染が拡まったんですね。その空港での感染を止める為、又、その空港から更に外部への感染が拡がる事を止める為に、先日その空港の全ての職員と彼らの家族は全員、他の所に運ばれて、集中隔離される事になりました。
原則全員が集中隔離され、空港の職員は必ず隔離されると指示されています。この空港の職員と彼らの家族全員の人数を合わせると、2万人位になると言われています。
又、7月31日の報道に依りますと、南京は十日間の時間を掛けて、その空港と職員の生活エリアに対して、全面的な消毒を行うと決めました。つまり空港、職員、職員の家族、又は、彼らが仕事・生活しているエリアに対して全面的な消毒を行う事になったんんですね。
中国ではかなり広範囲でワクチンの注射がされているし、南京の様な都市では、かなりワクチンの接種率が高いと考えられます。
このワクチンの普及率が高い社会で、又、この様な厳しいやり方を採用する事は、この対策は既に、当時の武漢を超えていると言っても良いと思います。
何故、南京は此処まで厳しいやり方を採用したかというと、中国の副総理、孫春蘭(そんしゅんらん)が北京から南京に行って、南京の対応の監督に行きました。
今、流れている話に依りますと、副総理が南京に行った後、空港周辺の2万人を全部集中隔離をするようにと命令をしました。
しかし、当時南京政府の担当が、今南京に隔離に使える部屋は7千位しかないと報告をしました。その報告を聞いて、副総理は、では、その部屋を探せる人に仕事をしてもらえとかなり怒った様です。
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この言い方は誰が聞いても副総理が怒っている事が分かるし、その担当が出来なければ、仕事を失う事になります。それで、南京政府はこの様なあんまりにも厳しい事をやっているんですね。
この事から、今習近平は、今回の感染拡大をかなり重視している事が分かります。
前回河南省で洪水が起きた時、習近平は上層部を派遣しなかったので、今回彼が重視している事が分かります。
でもオカシイのは、中国の国営メディアで、副総理が北京からわざわざ南京に行って仕事の監督をしている事をかなり抑えめの報道しかしていないです。
実は彼女は江蘇省の南京だけではなく、他の都市にも行って、かなり廻りました。去年、武漢がかなり大変な状況になった時にも、この副総理が武漢に行きました。
当時、彼女が武漢に行った動画に字幕をつけてアップした事があります。勿論その時、彼女が武漢に行った事は、中国で大きく報道されていました。
又、今回、中国の多くの都市でデルタ株の感染が始まった後、複数の都市は完全にロックダウンになったし、北京を含む一部の都市は半ロックダウンの状況になっています。
中国で何か災害、特にこの様な伝染病が拡まった時に、中国政府は北京を最も重要なエリアとして守ろうとします。北京では数名の感染者が見つかった為、今、北京はかなり厳しい対策をとっていて、一部の団地は既に封鎖されています。
今回北京の市長はどんな対価を払っても北京での感染拡大を止めないといけないと言っています。
余談ですが、中国政府はよく、「どんな対価を払っても」と言います。国民もそれは中国の力を表す事だと誇りに思って、同じ事を言う事が多いです。でも、彼らの多くは、自分がその対価である事を知らないんですね。
今の状況は中国各地で過去の武漢と同じ様な厳しい対策をとっている。でも中国国内の複数の主流メディアの中身を確認すれば分かりますが、今回中国でウィルスが拡散してしまった事に関する報道がかなり限定されています。
では何故、中国政府はこの日々酷くなっている状況の中で、あんまり報道しない事を選んだのでしょうか?
習近平は去年、この状況が直ぐに終わると思って、自ら対策の指導をしていると言ってしまったので、今更、その責任から逃げられず、やはりこの病気の件に関しては、かなり真剣度が違います。
去年から中国共産党はこのパンデミックを利用して、マスク外交を初め、その後にワクチン外交を始めました。そのワクチン外交の効果は皆さんご存じの様に、確かに世界の沢山の国で中国のワクチンを使っていますが、効果があんまり無いので、逆にイメージダウンに繋がっています。
中国政府はその今、海外であんまり信頼されていないワクチンを中国全国で接種を進めてきました。又、先程紹介しました南京の空港の件、感染者37名の内、36名が2回ワクチンの注射を受けて、その内に重傷者もいます。
ここから、中国のワクチンの効果が分かります。中国で沢山の人がワクチンの注射を受けていると言っても、免疫力がついていない事が分かります。
それでも今回、中国の専門家たちが中国のワクチンはデルタ株に免疫力がある。今回の感染は2週間位で終わると言っています。
それ以外に中国共産党は自分の社会に対するコントロール力、特に個人に対する細かい行動までの強力な監視力を利用して、感染が始まった時から、人の動きを強制的に封鎖して、感染者がゼロになる迄、抑え込もうとします。
この対応方法は中国共産党が世界中で独裁国家の強さを宣伝する時に、誇りに思っている対策になります。
この中国共産党が自分の強さの証拠として宣伝しているワクチンとコントロール力は今回の感染で彼らが宣伝している程、強力ではない事がバレる可能性があります。
だから今回中国で強力な手段を使って抑えている事をあんまり宣伝していないです。今回の中国での感染拡大とも関係があって、実は中国でもう1つ重要な事が起きました。
中国の国家移民管理局は緊急ではない、必要ではない場合、パスポートの発行を一時中止すると正式に発表しました。中国で国民にパスポートを発行しない事は、今回が初めてではないです。
チベット人、ウィグル人は前からズッとパスポートの取得が難しかったです。この数年間でウィグルに対して更に厳しいコントロールをし始めた後、パスポートを取得する事は、ほぼ不可能な常態になっています。
去年、武漢で感染が始まった後、武漢の人が海外に行けない様に、武漢のパスポートを回収し始めたというニュースがありました。
又、その後に、中国のあちこちからパスポートの取得が難しくなったという話が流れ始めていました。でも、それらはあくまで、人の経験に基づいた話で、政府が正式に政策を公開したワケではないです。
でも、今回中国の国家移民局とうい出入国関連での国家レベルの政府部門が正式に発表しました。これは今迄無かった事です。
彼らが発表したデータに基づきますと、今年の1月から6月の間、中国政府が発行したパスポートの数は33万冊位です。この数は去年の同じ時期に発行されたパスポートの数の2%しか無いです。つまり98%減になります。ほぼ全滅と言っても良い位です。
中国政府がパスポートの発行を中止した理由は、ウィルスが中国に入ってくるのを止める為です。つまり中国人が海外に行って、そこで感染して、又、戻ってくると中国国内で感染が拡がってしまう事の心配をしているそうです。
彼らの言っている、緊急必要な案件は3種類です。留学、就職とビジネスです。この3種類の案件にパスポートは発行されると言っていますが、勿論、全員がパスポートの取得が出来るワケではないです。
又、手元にパスポートがあって、海外のビザがあるからと言って、全員が中国から出られるワケではありません。今、既に、中国から出る前に、空港のパスポート・コントロールで色んな言い訳をされて、中国から出さない、又は、そこで海外はどれ程危険かと説教をされて、出来るだけ海外に行かせない事が起きている様です。
空港の厳しい質問やコントロールを何とか乗り越えて、海外に行けた何人かが、ネットで自分がどれ程質問を受けたかについてシェアをしていますので、それを見ると、中国政府がどれ程自分の国民を中国国内に閉じ込めようとしているかが分かります。
中国で国境コントロールというやり方があって、中国政府が外に行って欲しくない人をこっそりとリストの中に入れておいて、コントロールされた人は、何の通知も受けないので、海外に行って、初めて外に行けない事を知るケースが多いです。
中国政府はこの様な事をこっそり行ってきましたが、でも今回正式に国家レベルとして国民のパスポートの発行を止めた発表をした事から、中国の感染状況は彼らが発表している状況より酷い可能性が高い事が分かります。
ですので、中国人が海外に行って感染される事を恐れているより、感染された中国人が海外に行って、又、そこで感染された事がバレてしまうと、タダでさえ、今世界中から中国の責任を追及しているのに、又、中国が感染者を外に出しているという理由で話題になる事の心配をしている事が多いのではないかと思います。
又、もう1つは、中国政府も自分たちが中国国内で使っているワクチンの効果が低い事をよく知っているんですね。もし、自分のワクチンに効果があると自信があれば、国民のパスポートを完全に止めるのではなく、旅行に行ける国を制限すれば、中国国内で再度感染が拡がってしまう可能性が低いです。
でも、効果が無いワクチンを打って、感染した後、あんまり免疫力がついていない中国国内で、又、感染が拡がってしまうと、いつもと同じ様に、又、都市レベルでロックダウンをする事になります。
ロックダウンすると、経済がほぼ止まってしまいますので、このリスクは中国政府がとりたくないリスクです。
以上の2点はウィルスの拡散視点で言っている事になります。実はそれ以外に、中国政府は今回のこのパンデミックの機会を利用して、中国の国民が海外に行って、外貨を使う事を出来るだけ減らそうとしている可能性があります。
習近平が一対一路を始めた後、中国の外貨をかなり使ってしまいましたし、その後に、アメリカと貿易戦争、パンデミック等が起きて、中国の経済はかなり打撃を受けました。だから中国の外貨はかなり減っています。
これから近い将来、中国とアメリカの関係が急速に改善する見込みは無いので、中国の国民が海外に行って外貨を使う事を出来るだけ減らそうと思っているかもしれません。
それ以外に、来年の人民代表大会で、習近平が再選を狙って、国内で政治闘争が激しくなって、一部の人が海外に逃げる事を制限しているという見方もあります。個人的にはこの可能性は低いと思います。
何故なら、もし中国政府が一部の人が中国から逃げない様にしたいと考えている場合、こっそり中国から離れてはイケナイ人のリストに入れておけば良いです。今回の様な正式の発表をする必要がないです。
又、本当に中国から逃げたい実力がある上層部はパスポートぐらい普通に入手出来るし、場合によって、何冊も持っている事があります。
今回の話の中で、中国国内で感染が拡がっている話をしていますが、海外は全く問題ないというワケではありません。
アメリカの幾つかの州で又、感染が拡がっているし、アメリカ以外の欧米各国でもデルタ株が広がっています。これは事実です。でも中国が又、去年と同じ様に、全国で厳しいロックダウンを行って、国民が海外に行く事も、勿論、海外から中国に戻る事も出来るだけコントロールしている事と比べると、欧米の方では、少しずつ社会を解放する方向に向かっています。
勿論、ワクチンパスポートや、ワクチン接種義務化の話もあって、かなり問題になっていますが、その部分の事を取り敢えず、置いておいて、大きな方向性を見ると、中国は閉鎖、欧米は解放の方向に向かっています。
元々、関係が比較的良い欧米が解放に向けて、お互いの関係性が更に近づいていく事になります。
勿論、どの道が正しいか今は誰も判断出来ませんが、しかし、長い視点で見て、中国の様な独裁国家と、欧米各国の政治、経済、生活スタイルまで、様々な面で間違いなく違う道に進む傾向になっています。
トランプ大統領がアメリカの大統領になった後、元々疑われていたグローバル化に対して、ハッキリとオープンに反対する政策をとっていました。それで、グローバル化と言われていた世界が、段々、ローカル化に向かって、少しずつ変化していました。
その上に、今回のパンデミックは国と国の関係性をかなり変えてしまいましたし、サプライチェーン等、世界経済の形を変えてしまいました。その変化はまだまだ継続します。
元々数ヶ月で感染が収まって、私たちが普通の生活に戻れると多くの人が考えていましたが、このパンデミックで、この世界は、もう元の世界に戻れないかもしれません。
これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。では、又、次回、お会いしましょう。

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