信用失墜の挽回に必死の梅爺◆国益を損なわない為に、世界からの不信感を払拭する為に、取り敢えず頑張るっきゃないゾ
バイデンの口が滑ってしまったかもしれない一言で、
台湾海峡の情勢が変わる可能性が生まれました、
中国はどう出るのか?
台湾海峡の情勢が変わる可能性が生まれました、
中国はどう出るのか?
Harano Times 2021/08/21
皆さん、こんにちは。アフガンの問題は今、最も注目される問題になりました。沢山のメディアでアフガンの事について繰り返し報道していますので、皆さんも色々見ていると思います。
今日見た1番心が痛む動画は、カブールの空港で、親が自分の幼児、動画を見た限り2歳未満の幼児を人混みの中で高く上げて、子供を柵の向こう側に居る知らないイギリスの兵士に渡した動画です。
親が今後2度と自分の子供に会えない可能性を知り乍らも、子供を全く知らない人に渡す事が出来るのは、その背後にどれだけの恐怖があるかは計り知れないと思います。
自分の子供が今後何処に行って、誰と生活して、どんな人生を歩むかは全く想像出来ないのに、それでも子供をそこに残すより、少しでも良い生活を送る事が出来ると信じて、子供を手放す事を選びました。
親なら、その気持ちが分かると思います。この様な事は、もう2度と起きないで欲しいですが、現実世界の残酷さはいつも我々の想像を超えています。アフガンの情勢はこれからも安定する事がないです。
今回アフガンで起きた事の影響は、アフガンに限定されるモノではなくなり、その周辺国の情勢だけではなく、世界の情勢にも大きな影響を与えています。その中でも台湾海峡の情勢と今後の方向性を大きく変えてしまうかもしれません。
先日の動画で、今回米軍がアフガンから撤退する時のみっともない状況が批判を受けた後、バイデンは自分のイメージを挽回する為に、逆に台湾に対する協力を強化する可能性があるという話をしました。
それで早速、台湾海峡の情勢が大きく変わる可能性が生まれました。アフガンの情勢が急激に変わった後、中国の各メディアが一斉にアフガンの次は台湾という報道を始めました。
同じ感じの報道があまりにも多いので、中国共産党がその裏で指揮している可能性が非常に高いです。これは中国共産党がこのアフガニスタンの情勢を利用して、台湾当局と台湾の国民向けに行われているプロパガンダになります。
アメリカは台湾を守らない。だから中国が台湾を武力で攻撃した場合は、台湾の軍隊は直ぐに敗れて、アメリカの軍隊もやって来ない。だから台湾軍、台湾の国民は、出来るだけ早くお手上げした方が、台湾の為になるというメッセージです。これは台湾人のメンタルを弱めるためのプレッシャーになります。
今迄、中国共産党は「アメリカは台湾を守らない」というメッセージを出してきました。でも、それはあまり効果が無かったんです。しかし、バイデンは今回、間違った撤退の方法で、アフガニスタンで大混乱を起こしました。
これは中国共産党の「アメリカは台湾を守らない」という説をサポートする材料になってしまいました。中国共産党のプロパガンダは台湾国内の一部の人のサポートを得ました。
台湾国内の親中国派も「アメリカは来ない、中国には勝てないので、中国と平和な関係を作って統一すべき」との発言を持っていました。それで蔡英文大統領に意思表明する様にプレッシャーを掛けました。それに対して、蔡英文大統領は「自分で戦う」と意思表明をしました。
実は、この様なプレッシャーがかかったのは、今回が初めてではありません。これまで、「もし、中国が台湾を攻撃すると、米軍は2週間後にやって来る」という説が流れた時に、台湾の国防長官は「台湾の国防で外部の応援を考慮していない。自分の国は自分で守る」という強い意思表明をした事があります。
客観的に言って、もし本当に中国が台湾を攻撃した場合、台湾単独で中国に勝てるかというと、残念乍ら、最初は対抗出来ても、最終的に撒ける事になります。だから台湾当局が完全にアメリカの応援を自分の国防計画に入れていないかというと、入れている筈です。
でも、1つの国の政府として、自分の国を自分で守る意思がある事はとても重要な事になります。
最近の情勢を見れば分かりますが、台湾と関係がある全ての所で、アメリカは台湾を守るかという話が重要なトピックになりました。台湾内部でも、台湾はアメリカにとって重要であるという事を言っても、今このアフガンが混乱しているタイミングで、この解説は理に適っていても、無力なモノに見えてしまいます。
それでトランプ大統領も「バイデンがアフガンで起こした過ちで台湾が危ない」という発言もして、バイデンにプレッシャーを掛けました。多くの左翼メディアも、今回、容赦なくバイデンを批判する側に廻りました。
この一連のプレッシャーの中で、8月19日、バイデンがABCのインタビューを受けた時に司会者は、「今、アメリカは台湾を守らないという話が流れている事について、どう思いますか?」という質問をしました。
バイデンは「もしNATOが攻撃されると、アメリカは反応する。台湾・日本・韓国の場合も同じ。」と言いました。
その後に、アメリカ政府の上層部が「アメリカが台湾に対する約束は変わっていない」という発言をしました。
アメリカ政府の上層部のこの発言は、バイデンの発言を訂正する為の発言であって、バイデンの言い方を修正しているという見方もありますし、その上層部の発言はバイデンが言った事を強化する目的であるという見方もあります。
どちらにしても、アメリカの大統領と言われているバイデンが、この様な発言をする事は、台湾海峡の情勢に影響を与えます。
今回、バイデンの話の中で見るべきポイントは、先ず、台湾をアメリカの重要な同盟国と同じレベルに置きました。これは初めてです。今迄はどんな場合でも台湾を日本、韓国、NATO等と同じレベルにした事は無かったです。
つまり「アメリカはNATOと共同作戦をする。アメリカが日本を守る事を信じるなら、アメリカは台湾を守る事を信じないとイケナイ」という事を意味します。勿論、信じなければ、全部信用しないという事ですね。
次は、今迄、アメリカは台湾との関係を戦略的に出来るだけ曖昧にしてきました。でも今回の発言は、その戦略的曖昧を明確に変えた事になります。
アメリカと中国が国交関係を作った後から、アメリカは台湾との関係を曖昧にしてきました。アメリカの台湾関係法の中で、
アメリカ合衆国は台湾居民の安全
社会や経済の制度を脅かす如何なる武力行使、又は他の強制的な方式にも対抗し得る防衛力を維持し、適切な行動をとらなければならない
と決められています。此処では、台湾に協力すると書いてありますが、台湾が攻撃された場合は、米軍が必ず出動するという内容ではないです。
この様な台湾関係法はアメリカにとって、或る程度柔軟性があって、米中の関係を悪化させない。台湾に対してハッキリした責任を持たない法律になります。台湾側としては勿論、アメリカがハッキリと台湾を守ると言ってくれた方が助かります。
中国が台湾に対して軍事面でプレッシャーを掛ける時に、アメリカが曖昧な態度をとると、台湾がそのプレッシャーをモロに受ける事になります。
でも、アメリカが明確にハッキリと「台湾を守る」と言った場合は、中国から受けた軍事面でのプレッシャーをそのままアメリカに転嫁する事が出来ます。何故なら、戦争となると、最終的に中国とアメリカの間の戦争になるからです。
中国が今回、アフガニスタンで起きた混乱とアメリカの戦略的曖昧を利用して、台湾の国民のメンタルを弱めるプロパガンダを実施しましたが、中国のそのプロパガンダ攻撃は、アメリカのプレッシャーになって、バイデンがハッキリと台湾を守ると言わざるを得なくなって、アメリカの台湾に対する曖昧な態度を明確にしました。
つまり中国が台湾国民のメンタルを弱めるためのプロパガンダは、台湾とアメリカの関係を強化させる事になってしまいました。これは台湾がズッと欲しかったモノです。
アメリカと中国が国交を始めた時、アメリカと中国の国力の間にあんまりにも差が大きいので、アメリカが台湾との関係を曖昧な侭にしても中国に対して、十分な抑圧力(抑止力)がありました。
しかし今の中国は、当時の中国とは違います。世界第2位の経済力を持っていて、軍事力も大きく成長しました。
今、中国が台湾を攻撃するとなると、台湾単体では、勿論中国に勝てないし、アメリカが戦争に参加しても、場合によって戦争がすぐに終わらない可能性すらあります。
この様な世界情勢が大きく変わった今、アメリカが引き続き、曖昧な態度を維持すると、逆に中国はこのポイントを利用して、「アメリカは中国に勝てないから、台湾との関係を曖昧にしている。台湾はアメリカに頼ると負けるしかない」という宣伝が出来ます。
又、アメリカと中国の関係が此処まで対立しているのに、アメリカが曖昧な態度をとるという事は、逆に中国が台湾を攻撃しても、アメリカは関与しないかもしれないというメッセージを出した事になります。
だから自分の立場をハッキリさせた方が、中国共産党が台湾を攻撃する事を抑圧(抑止)する事が出来ます。
今迄、アメリカ政府が態度をハッキリして来なかった理由は、アメリカが中国の脅威に対する認識が甘くて、米中の関係を壊す責任を取る事をしたくなかったからです。
トランプ大統領は第1任期の最後に、台湾との関係を明確にする方向に向かっていましたが、それが中断されました。
でも今回、中国側の努力によって、バイデンが態度を明確にせざるを得ない事になってしまいました。この事に対して、私が動画を作っている時点で、既に24時間経っていますが、中国側は未だ反応していないです。
何故なら、これは中国が1番見たくない事の1つだからです。これから台湾海峡の情勢が変わる可能性があります。アメリカが台湾との関係をハッキリさせた事に連れて、軍事面でも調整しないとイケナイです。
口先で言って、軍事面での配置を変えないと意味がないので、バイデンが言ってしまった以上、アメリカと台湾の関係を強化したい勢力が、このポイントを掴んで、バイデン政権にプレッシャーを与える事になりますし、バイデンも自分のイメージを挽回する為に、行動を強化する可能性が出てきます。
アメリカがアフガンから撤退する1つの理由は、戦略の重心をインド太平洋に置く事でした。最後の撤退は、この様な混乱になってしまいましたが、大きな方向性に対する影響は限定的です。
ですので、台湾がこの機会をシッカリ掴む事が出来れば、かなり有利なポジションに立つ事が出来ます。
トランプ大統領が、「バイデンはプレッシャーに弱いので、アメリカの大統領に相応しくない」といつも批判しています。今回、プレッシャーに弱いバイデンが自分の過ちを挽回する為に口が滑って、台湾を守ると言ってしまったかもしれません。
でも状況が此処まで来ると、アメリカが台湾との関係を強化する為に、実際に行動を始める可能性が出てきましたので、これからの動きを引き続き見ていきたいと思います。
これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。では、又、次回、お会いしましょう。
オマケ
バイデンはとんだ失態をさらけ出しましたが、虎さんだとこんな事にはならなかったでしょう。それに関する動画を是非ご覧下さい
アフガン動乱 第3報!「私ならば!」トランプの叫び
【JCUインサイト】
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2021/08/20

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