自分で自分の首を絞めているプーと、そのプーに足元を見られて、にっちもさっちも行かない梅爺
2021/09/07
ケリー訪中、
気候問題から見えて来るバイデンのどっちつかずの中国戦略の失敗
習近平が共同裕福の名の元で、国家ぐるみの略奪を開始
ケリー訪中、
気候問題から見えて来るバイデンのどっちつかずの中国戦略の失敗
習近平が共同裕福の名の元で、国家ぐるみの略奪を開始
Harano Times 2021/09/07
皆さん、こんにちは。今日の話を始める前に、昨日のりとるの件で少し補足説明をしたいと思います。
昨日の動画で、そのプロジェクトは中国の不動産会社と日本の企業が共同開発したモノですと説明しました。それについてコメント欄で「日本の会社も出資したんですか?」という質問がありました。
私は中国の不動産会社と日本の企業が共同開発したと言った根拠は、大連政府のホームページの情報です。中国語になりますが、そのリンクを説明欄に入れておきます。(ここでは太字部分)
大連政府のオフィシャルな情報によると、大連の不動産会社が日本宿泊施設関連協会と日中集団(?)と別々に契約して、一緒に日本商店街を創ると書いていました。
その記事では、具体的な投資額の比例の話はありませんでした。今、一般的に中国の企業が資金を出していると報道していますので、日本の会社が大きな損失を出していないと考えられますが、共同開発ですので、何らかの形で損失を受けている筈です。もし何か追加情報があれば、又、紹介します。では、今日の話にいきます。
この前、習近平は共同裕福という政治スローガンを出しました。その政治スローガンが出た後に、真っ先に反応したのは、中国のIT企業です。
今、テンセントとアリババ各会社が1千億人民元を出す事になっています。それはかなりの額になります。それ以外に、皆さんよく聞くTikTok、シャオミ等の一部の会社の寄付額は合計3百億元を超えました。
又、習近平がスローガンを出してから、中国で70社以上の上場会社が自分の会社の計画の中に共同裕福の話を入れました。
それで、中国政府内からもその動きがありました。先に行動したのは何処かと言うと、浙江省です。浙江省は習近平の縄張りになりますので、習近平の側近である浙江省の書記が先に寄付を始めました。
9月3日に浙江省で1日慈善寄付活動をしました。最初に寄付したのは、浙江省の書記、副書記です。寄付の額は1日分の給料になります。彼等の正式な給料と、彼らが普段集めているお金で考えると、彼らの1日の給料がどれ位あるかは分からないです。でも、少なくとも、彼らが持っている封筒には入りきれないと思います。
それで浙江省の省庁等はオンラインで寄付しました。その後に、浙江省の下にある各市のトップも寄付をしました。浙江省の政府とその地方政府が一緒に寄付の活動を始めたという事は、この寄付の活動は浙江省政府の指示に基づいてやっている事が分かります。
一部の都市で政府の公務員だけではなく、他の事業会社、社会団体も1日の給料を寄付する事になって、企業や個人事業者は1日分の利益を寄付する事になりました。
勿論、この寄付は自由だと報道されています。浙江日報の9月3日の報道によると、浙江省全体でこの様な寄付活動を進めて、9月、10月2ヶ月で、浙江省全体の公務員が1日の給料を寄付する事を奨励し、その他の社会団体は、節約した一部の小さなコストを寄付する事を奨励すると書いていました。
今のこの流れから、。中国で、共同裕福という名の下で国家ぐるみの略奪が始まった事が分かります。
浙江省は最初のモデルになりますので、これから他の地方政府も同じ様な事をやり始めます。中国語で、「お金持ちを殺して、貧乏な人を助ける」という言い方があります。
でも、共産党のやり方は、お金持ちを殺します。でも、貧乏な人を助けないんですね。浙江省の書記が寄付する時、後ろにいる全員が笑顔でした。全く強制的に寄付をしている感じがしませんでした。
彼らが今、少しお金を出せば、後でもっと沢山のお金が集まってくると思っているかもしれません。
中国共産党がこの様な政治運動をした後に、寄付のイベントをすると、誰が本当に自分の意向でそのお金を出しているでしょうか?ほぼ居ないと思います。
この政治運動の中で、寄付しないと共産党の意向に添わなかったというレッテルが貼られて、すぐに何か問題があるワケではないんですが、一旦、そのバッテンが付くと、今後何かをする時に、巧くいかない事になります。
また、有名な資本家たちにとっては、共産党に言われた通りにやらないと、やられてしまいます。
例えばテンセントとアリババが千億元を出すと言っています。その会社の裏に、中国共産党の上層部がついていて、彼等は比較的簡単にお金を儲ける事が出来ると言っても、1千億元はかなりの額になりますので、それは、その2つの企業と絡んでいる上層部が自分の命を守るお金と理解しても良いです。
でも、共同裕福といって、民間企業の利益を奪っていくと、民間企業の利益が減って、人をリストラして更に貧乏になっていきます。この計画は何処まで継続出来るか、これからも見ていきたいと思います。
次は米中で行われた気候問題に関する面談について話をしたいと思います。今回ケリーは気候問題の件で中国を訪問しました。そのタイミングは、アフガニスタンの混乱が起きた直後になりますので、その裏でケリーは中国とアフガニスタンの問題で交渉する可能性あると言われていますが、彼らが本当に裏で交渉したにしても、直ぐに分からないので、これからの米中の動きやリーク等を見る必要があります。
此処では、気候問題に関する面談から見えてきたバイデン政権の中国に対する戦略の1つの弱点について話をしたいと思います。
今、報道されている内容によりますと、アメリカ側は中国に11月の気候問題のサミット迄、気候問題でもっと力を出す様に約束すべきというリクエストに対して、中国はそのリクエストを拒否しました。
中国は、アメリカのプレッシャーに屈しないで、自分の計画に基づいて、気候問題の対策を進めると言いました。
気候問題の面談で中国側はアメリカは我々に気候問題で協力する様にリクエストをしていると同時に、中国の太陽光発電設備に対して制限を掛けていると反対をしています。
又、外交部長王毅がケリーに対してかなり重要な事を言いました。王毅は「米中の気候問題の協力は米中関係の大きな輪から話してはいけない。」と言いました。これはバイデン政権にとってかなり痛いポイントになります。
面談後にケリーは気候問題は国際政治の武器、又はツールではない。中国にもっと努力をして欲しいというコメントをしました。ケリーのこの話をもっと分かり易く言うと、「米中の対立と気候問題を別々で考えて欲しい。政治面の対立は政治面の対立で、気候問題は気候問題。だから混ぜないで協力して欲しい」と言っています。
ケリーは中国の太陽光発電設備の事について、バイデン、ブリンケンと話す。中国に環境問題で協力して欲しいと言い乍ら、彼らの太陽光発電設備に制限を掛けると、彼らが売り辛くなると言いました。
中国外交部のスピーカーは、アメリカは米中が気候問題で協力する事の邪魔になっている事を失くして、この問題での協力が巧く行くようにすべきと言いました。
此処までの情報から、バイデン政権の中国に対する戦略は矛盾している事が分かります。
此処でバイデンは中国の傀儡。バイデンは完全に中国の為に働いていいるという見方を取り敢えず置いておいて、単純に現実的に、バイデン政権の中国に対する国家戦略という面で見た場合、バイデンの戦略は矛盾している事が分かります。
王毅が気候問題を米中問題から分けて考えてはいけないと言ったその一言は、バイデン政権の中国に対する戦略を破りました。
例えば、貴方が同じ人を殴りながら、飲みに行こうと言っても、うまくいく筈がないです。
バイデン政権は気候問題の解決を自分の最も重要な政策の1つにしました。その政策を実施しようとすると、中国は避けられない国になります。何故なら、中国が入っていない気候対策は全く意味のない対策になるからです。
ですので、バイデン政権が自分の政策を進める為に中国と協力せざるを得ない状況になります。でも中国と衝突しながら、気候の面で協力し合う事は難しいです。衝突か協力かどちらかになりますので、バイデン政権の政策の矛盾が出てきます。
中国が協力しない場合、バイデン政権はいくら交渉しても、結果が出ないし、交渉しなければ、自分の政権の政策を実施する事が出来ないです。
左翼の政党として、気候問題にかなりウエイトをかけていますので、それが出来ないと、自分をサポートしている人や団体のサポートを失う事になります。ですので、バイデン政権はかなりマズイ立場に立ってしまいます。
そうなると、気候問題は中国がアメリカを制限する重要なポイントになってしまいます。だから王毅や外交部のスピーカーは、その様な発言をしています。つまり、アメリカと協力しても良いけど、この協力の邪魔になっている、今迄中国にかけてきた制限をなくして欲しいと言っています。
ここ迄くると、バイデンの中国戦略は失敗と言えます。対立する所で対立出来ない。協力する所で、協力出来ないモノになっています。これからバイデンがどちらか1つを選ばないと、対立でも気候問題でも失敗しますので、彼はどちらか1つを選ぶ事になるかもしれません。
では、彼はどっちを選ぶでしょうか?皆さんはどう思いますか?
これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。では、又、次回、お会いしましょう。

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