(≧Д≦) 株価急落、抗議活動も拡大、とうとうですか

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一族のおHAKAまで狙われる抗議活動、
本当の負債が見えないひどい状況、
恒大集団がどこまで大変な状況を引き起こすか?
中国に投資している人は要注意

Harano Times 2021/09/14



皆さん、こんにちは。この前、中国当局は中国経済の悪口を言ってはイケナイと命令を出して、中国で経済評論等をやっている個人メディアが中国の経済の悪口を言えない様にしました。

この命令は明らかに中国の経済がもう言えない程悪くなっているという事を政府の命令によってアピールしている事になりました。ですので、今、中国の国営メディアは勿論、中国の経済の悪口を言わないし、個人のメディアでも全くネガティブな事を言わないので、中国国内の情報を見ると、中国の経済は全く問題無い事になっています。

そのルールが出された後に、中国政府はこれから来る経済に関する悪い情報が拡散されない様にする為に、このルールを出しているという考え方が出ていました。

この前、天安門の前に、突然黒鳥が現れて、英語でのBlack Swanという起きる可能性が小さいが、でも起きると大きな影響があるという視点で見ても、中国の野鳥が死者を祭る施設である廟に入る事は国が滅ぶサインであるという視点で見ても、縁起が悪いと言われていました。

因みに天安門にある死者を祭る施設は、毛沢東記念堂の事を指します。

それでこれから中国の経済、政治に起きな影響を与える可能性がある事が起きました。それは恒大集団の金融会社、「恒大金融財産管理有限会社」…これからは金融会社と言います…。

恒大集団の金融会社が期日到来の金融商品の支払いが出来なくなり、それに投資した人が、今実際に集まって、恒大集団の本社に行って、早めに払ってもらう様に、抗議活動をしています。

現場に大量の警察が来て、彼等を追い払おうとしています。そのイメージが分かる数十秒の動画を説明欄に貼っておきますので、それを見れば、イメージが掴めると思います。(此処では以下の①~③)
イメージが分かる数十秒の動画①

イメージが分かる数十秒の動画②

イメージが分かる数十秒の動画③


9月12日の夜から中国全国から集まった千人を超える人が恒大集団の本社のある深圳に集まって、金融会社のトップと交渉する様にしました。

それ以外に、中国各地にいる恒大集団の金融商品に投資した人が、現地の事務所に行って、抗議活動を行っています。

恒大集団の多くの従業員が会社のプレッシャーで恒大集団の金融商品を購入していましたので、今回、抗議活動を行っている人の多くは恒大集団の従業員になります。

恒大集団の従業員の給料もサプライヤーの費用もシッカリ払えていない様です。従業員たちがかなりやられましたので、恒大集団の内部の安定にも今問題が出ています。

恒大集団の内部の人が情報を拡散した事も今回、その会社の問題が直ぐに深刻になった1つの理由です。

又、恒大集団のトップの一族の墓の位置情報が公開され、もし、お金を返さなければ墓を壊すと脅す人も出ました。

抗議活動に行った人が、警察の暴力を受けて逮捕された人もいます。今、抗議活動を行っている人がSNSに出した情報が消されています。

又、既にもう資金を取り戻す事が出来ないと判断して、自殺した人も出ました。ですので、今、恒大集団と関わっている恒大集団の従業員、恒大集団の金融商品を買った人、恒大集団の不動産を買った人、恒大集団のサプライヤー等の全ての人が、今、ピンチを感じて、出来るだけ早く、恒大集団から自分の分のお金を貰いたいと考えています。

今、問題になっているのは、9月8日から期日到来の投資の分になります。それで、恒大集団はその支払いのプランを出しました。簡単に紹介しますと、

個人の場合、

十万人民元以下の投資の分は期日通りに支払う。
十万人民元以上の投資の分は期日に5万人民元を払って、残りの分は来年支払う。

十万から三十万の投資をしている分は、期日が来ても支払わない。翌年に30%、その次の年に30%、その次の年に40%を払う。

三十万人民元以上投資している人の分は期日が到来しても払わない。翌年に10%、その次の年に20%、その次の年に30%、その次の年に40%を払う事になっています。

投資会社の投資の分も支払わない。個人投資の三十万以上の分と同じ対応になります。

勿論、投資家たちがこの様なプランに納得する筈が無いです。それで9月10日に、恒大集団のトップ、シュウ氏が専門会議を開いて、全ての金融商品の支払いは、出来るだけ期日通りに払って、1円も少なくしないと話をしました。勿論、これもタダのスローガンです。

その後に、中国全国で恒大集団に対する抗議活動が拡がりました。それで9月13日に恒大集団が投資家に新しい返済プランを出しました。

その返済プランに、現金で返済する事と、実物で返済する2つの方法があります。現金の場合は、期日が来ている投資家のみに対して、期日が来た月の月末に、10%を返済して、その後、3ヶ月に1回10%を払って、最後迄払う事が、現金で返済するプランです。

実物で返済するプランは、今、投資家が払っている資金と相当な額の不動産を渡す事です。その不動産は住宅や店舗、駐車場等が対象で、実際販売している価格よりも値下げする形で投資家に渡す事です。

又、今既に、恒大集団の不動産を購入していて、その支払いが終わっていない人に対して、自分の投資額と相殺させる事です。

基本、銀行からローンを借りて、不動産を買っているので、恒大集団の不動産を持っているとしても、銀行からお金を借りているので、この場合、どう相殺するのかは私も未だ分かっていません。

恒大集団の従業員が公開した内部の情報に依りますと、2016年から、恒大集団の従業員は会社のプレッシャーでズッと恒大集団の金融商品を購入していました。

それには毎月ノルマがあって、自分で買いきれない分は、自分の親戚、友達を誘って、ノルマを達成していた様です。

恒大集団は上場会社になりますので、定期的に会社の財務情報を公開しています。2021年6月に公開された内容に依りますと、今恒大集団が持っている現金は恒大集団のこれから1年以内に支払わないといけない流動負債の返済が出来ないです。

その不足分は1,200億人民元位です。恒大集団が自分で持っている不動産の商品を短期間で大量に売らない限り、又は自分の会社の資産を大量に売らない限り、今の流動負債の返済が出来なくなります。

後は、政府が短期的なローンを借りてあげる方法もありますが、政府がやるかやらないかは未だ分かっていないです。

今、中国全国で建設されている恒大集団の多くの不動産は施工停止になっていますので、彼らが短期間で大量の不動産商品を売り出す事はかなり難しいかもしれません。

又、もし、今既に、不動産を購入した人が、期日通りに自分の不動産を受け取る事が出来なければ、彼等も今中国全国で起きている抗議活動に参加する事になります。

不動産を買った人は、投資した人よりも、もっと沢山の資金を出している筈ですので、彼らが抗議活動に参加すると、もっと過激な事になる可能性があります。

今、公開されている情報に依りますと、恒大集団がここ迄酷くなっている最も大きな理由は、会社内部の経営方式の問題です。この様な不動産大手の特徴は、大量の資金を使って、中国全国で不動産の開発を行って、早いスピードで販売し、早いスピードで新しい物件を立て始めるやり方になります。

この様なやり方の場合は、資金が不足すると、全国範囲で建設が止まる可能性が出てきます。

もう1つ今分かった恒大集団の最も大きな問題は、恒大集団は今迄、利益さえあれば、出来る限り配当をしていました。

これを聞いて、投資家に配当する上場会社はとても素晴らしい会社だと思っているかもしれませんが、でも、恒大集団のトップの家族が恒大集団の合計76%超えの株を持っています。これ程の株を持っていて、頻繁に配当していく事は、自分に利益を移転している事になります。

又、恒大集団は香港で上場していますので、配当も香港で行われて、資金が香港に残りますので、その資金は既に海外に移転されている事になります。

恒大集団はこの十年間で合計約1,200億人民元を配当に出しました。会社のトップはその内の800億人民元位取っています。又、彼が入手した、他の形の資産等を考えると、恒大集団トップはこの十年間で千億人民元位の資産を入手していると考えられます。

今、恒大集団全体の負債額はどれ位あるかと言うと、約2兆人民元と言われています。又、これはあくまで今確認できる負債です。実は恒大集団が銀行から簡単にローンを借りる事が出来ず、他の投資家からお金を借りる時に、先ず、他の投資家や金融機関に恒大集団の株を購入した形で恒大集団に投資します。

それと同時に恒大集団は別の契約をして、いついつ迄、その株を購入価格より何%高い価格で買い戻すという契約をします。つまり株を売ったという形で借金をしているんですね。

この部分の額は今どれ位あるのか、今、外部では分からないので、恒大集団に一体どれ位の借金があるのかは分からない事になっています。

今、恒大集団の金融会社が期日到来で払えていない投資商品の額は、4百億人民元位になりますので、もし、恒大集団トップがそこ迄、自分の為にお金を集めていなかったら、今の危機が発生していないかもしれません。

この事から、恒大集団の経営者は恒大集団を自分が育てている大事な会社と思っているより、実は今回、恒大集団の金融会社が期日通り支払いが出来なかった、もう1つの理由は、恒大集団の上層部や恒大集団のトップの奥さんが期日前に自分が入れたお金を出しました。

これは会社にも従業員にも投資家にも無責任な事になりますので、会社の経営者がこの会社をどう見ているかが分かります。

恒大集団が今、厳しい状況に陥っている外部要因としては、去年、中国政府は、不動産企業が融資出来るか出来ないかを決める3つのレッドラインを決めました。

簡単にいうと、会社の状況があんまりにも悪い時に、融資が出来ない事になています。恒大集団はその全てのラインを踏んでいますので、銀行からローンを借りる事が出来なくなりました。

それで恒大集団は2回位、キャッシュをが切れて倒産しそうになった時に、広東省の政府に泣きついたり、倒産するとヤバイ事になると脅したりして、政府に手伝ってもらいました。

勿論、それは広東省政府がお金を出したワケではなく、広東省が恒大集団にお金を借りた投資家、又は、銀行を説得して、返済の期日を延期してもらったからです。

でも、こういう事をしていると、恒大集団が益々融資出来なくなっていきます。それ以外に、会社の経営に問題があると、不動産の販売も難しくなって、更に困難に陥ります。

実は恒大集団が広東省政府を脅した後、中国政府は後代集団が資金を借りている銀行に、もし恒大集団が倒産した場合は、どれ位のインパクトがあるかの試算をしてもらったという話が流れていました。

これが本当でしたら、中国政府は本気に恒大集団が倒れる事の準備をしているかもしれません。恒大集団は既に、2つの銀行に対して、これから9月21日に支払期日になるローンの利息を払えないと通知をしました。

元本の返済は勿論考えていないです。銀行以外に恒大集団に融資している他の金融機関に対する利息の返済も止めました。今、恒大集団が持っているキャッシュで、金融会社の足りていない分を払う事はもう無理です。

何故なら、今、お金が足りていないのは、その金融会社の分以外に、恒大集団の下請会社やサプライヤーも含む沢山の関係者向けの支払いも止まっている様です。

という事は、恒大集団の金融会社では、今、支払い出来ていない状況が既に起きています。

この問題が中国の金融システムにインパクトを与える可能性があります。それ以外に、この問題が、恒大集団全体がこれから崩れるスタートポイントになる可能性が非常に高いです。

これは中国の不動産市場、又は、金融市場が大きいインパクトを受けるドミノの1枚目になる可能性が非常に高いです。

今、中国の一部の地方政府が既に恒大集団の不動産をローンの担保としては認めない。又、恒大集団の不動産を購入する人が、ローンの借り入れが出来ないというルールを出しました。

ここ迄なると恒大集団の不動産を買いたいと思っている人も、その不動産を購入する事が出来ないので、恒大集団の販売が更に厳しくなっていきます。

勿論、これは中国全国のルールではなく、一部のエリアの話ですが、でも、このやり方から、中国政府の恒大集団に対する、その態度が少し見えてくるかもしれません。

又、習近平が来年再選に向けて色々準備をしている今、恒大集団の事が集中的に各地で起きる事は、習近平の敵対勢力が、彼がやり辛い状況を作っているという見方もあります。

この可能性も十分ありますので、これからの動画を見て、考えていく必要があります。この話の結論を簡単に纏めると、この最初のドミノが恒大集団の倒産に繋がる可能性が高いです。

恒大集団の倒産が中国の不動産市場全体と銀行、金融会社にもインパクトを与える事になります。中国の不動産市場全体が厳しくなった場合は、世界の経済にもインパクトを与えます。

この調子で見ると、これから1週間から2週間以内に恒大集団の金融会社の問題を解決出来なければ、この抗議活動は更に大きくなって、本当の危機になる可能性が高まります。

この状況を引き続きフォローして、又、紹介します。これからもこの様な話をしていきますので、ご興味がある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。又、このチャンネルを応援して頂ける方は、是非、次回メンバーシップもご検討下さい。では、又、お会いしましょう。



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