タイワンは元々別の国、タイワンを守る事、          タイワンカイキョーを守る事は日本を含む多くの国々の利益に     (*^^)v

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中国軍機の侵入急増の裏、
台湾有事に備えて日本も準備しないといけないかもしれない、
軍事手段は中国に残っている最後の手段である

Harano Times 2021/10/07



皆さん、こんにちは。最近台湾海峡の情勢が世界の注目を集めています。
皆さんも他の所で、最近の台湾の状況を確認していると思いますが、
ここで最近中国が台湾に対してやっている事を簡単に纏めます。

10月4日中国人民解放軍の空軍は合計52機の戦闘機等で
台湾が設定している防空識別圏に侵入しました。
この数は今迄の記録を超えています。

10月に入って4日間で合計145機になります。
10月4日の中国空軍の戦闘機等の対陣を見ると
それは攻撃の体制になっていました。

今迄よくあるのは、
複数の戦闘機が台湾の防空識別圏に入って
台湾の戦闘機が緊急出動した後、
中国の戦闘機が戻るという嫌がらせに近い行為でした。

今回は複数のタイプの戦闘機が攻撃の為の配陣をして、
台湾の防空識別圏に入りました。
では、この動きは台湾だけが目標かというと
必ずしもそうではありません。

同じ時期に
アメリカ、日本、イギリス、オランダ、カナダ合計5ヶ国が
日本の沖縄周辺の海域で軍事演習を行いました。
ですので、中国解放軍は台湾に圧力をかける事を通して、
周辺国家、特に軍事演習に参加した国に
自分の実力を見せた可能性もあります。

10月1日は中国の国慶節で、
10月10日は台湾の国慶節、正確にいうと中華民国の国慶節
になりますので、このタイミングでこの様な動きをすると、
中国の実力をアピールする事だけではなく、
台湾の国民に圧力を掛ける事が出来ます。
これはある種の心理戦とも言えます。

アメリカの国務省は10月3日、4日連続で台湾の状況についてコメントをしました。
3日のコメントは
「アメリカは中国が台湾周辺で行っている挑発的な行為を注視している。
中国が台湾に対する軍事、経済、外交面での圧力をかける事をやめる事を期待する。
アメリカの台湾に対する約束は変わらない」と言いました。

4日のコメントは強くなりました。
「アメリカは中国が台湾付近で行っている軍事挑発行為に深く関心を持っている。
この様な事は、その周辺の安定を破壊しているし、誤解を引き起こす可能性がある。
中国が台湾に対する脅迫を止める事を促す」と言いました。

この事に対して台湾の大陸委員会は
国の主権と尊厳、又、台湾海峡の平和を守る決心があるとコメントを出しました。

グローバルタイムズの編集長は
「中国は国慶節の軍事パレードを天安門広場から台湾海峡に移した。
解放軍はよくやった。この事は中国の台湾に対する主権を証明する」
と吠えていました。

台湾海峡の軍事情勢を見る時は、先ず台湾と中国の関係を見る必要があります。
中国は認めたくないですが、中国と台湾は違う国で、
中国と台湾の関係は外交関係になりますし、
その外交関係は中国が台湾に対する一方的な敵意のある外交です。

台湾には実力の問題もありますので、どうしても守る方に入ってしまいます。
この様な関係の中で中国が台湾に圧力をかける方法が沢山あります。

今迄、中国が台湾に圧力を掛ける手段とその最近の効果を簡単に纏めると、
先ずは観光客です。
中国は観光客が台湾に行くか行かないか、
何人を行かせるか等を完全にコントロールする事が出来ます。

中国は台湾当局の態度を見て、観光客をコントロールします。
それによって、
台湾の観光関連の産業関係者に台湾当局に圧力をかけてもらう様にします。
これは今迄中国がよく使ってきた方法でした。

しかしパンデミックで世界中の環境業がほぼ停止状態になっていますので、この方法は今機能していません。皮肉なのは、蔡英文が総統になった後、中共の中国人が台湾に行く事を制限した事が、ウイルスが台湾に行く事を阻止してくれました。そのお陰で、台湾はパンデミックの初期段階でシッカリ対応する事が出来ました。

もう1つの手段は、中国で工場を作っている台湾のメーカー、中国で商売をしている台湾の会社です。これも中国が利用してきた台湾に圧力をかけるポイントでした。

関係が良ければ、台湾のメーカーも中国で順調に生産活動を行う事が出来ますが、関係が悪くなると、何かの理由を作って、彼等の邪魔をします。台湾の産業界を経由に台湾にプレッシャーを掛ける事が出来ます。

しかし米中貿易戦争、パンデミック等で、外資系が中国から離れる事になっています。その中に勿論、台湾の企業も入っています。ですので、中国が台湾の企業を経由に台湾当局にプレッシャーを与える手段も使えなくなっていますし、これから企業の撤退につれて、更に使えなくなる事は間違いないです。

その次は台湾からの輸入品です。大きく言うと貿易政策になります。例えば台湾の農産品。日本の協力もあって台湾の農業はかなり発展していますので、台湾の農産品は中国にも輸出されています。

しかし関係が悪くなると、都合よく台湾の農産品に害虫が見つかる事があります。その中の代表は、台湾のパイナップルです。しかし最近、中国が台湾のパイナップルを輸入禁止にすると、日本の様な外国と台湾の国民が購入量を増やして、台湾の農家を応援しています。

場合によって、全部カバーする事が出来なくても、農家に対する打撃を最小限に抑える事が出来ますので、この手段も最近効果が小さくなっています。

もう1つは台湾に居る国民党が代表となる親中派に対する浸透活動です。これは中共が長年間継続してきた浸透戦略です。文化・言語の共通部分が大きい2つの国になりますので、台湾は浸透され易くなっています。

中共は出来れば浸透活動によって、親中の政党に台湾の政権をとってもらって事実上台湾をコントロールした後に、時間を掛けて台湾を合併したかったです。

しかし香港の事があった後、台湾の多くの人が、中共の姿、一国二制度の嘘を見て、中国と強く対抗する事を自分の目標にした蔡英文を総統に選びました。

その後、中国は台湾に対する嫌がらせを強化してきましたので、台湾の国民も徐々に目覚めてきています。親中派を支持する人が減って、親中派も台湾で徐々に生き辛くなっています。

ですので、中国が使うこの手段も使い辛くなって、これから更に使い辛くなる可能性があります。

ここで1点、話をしたい事があります。蔡英文総統、実は親中というコメントも頂いています。正直彼女の心を知る事が出来ませんので、私も分かりませんが、台湾の国民が彼女を選んだ理由は彼女が中国に対して強い態度をとる事が出来て、国際社会とも良い関係を構築する事が出来るからです。

彼女の心は親中で、やっている事が演技だったとしても、その所謂「演技」が彼女が台湾の総統の位置に居続ける事を保証しますので、中国が変わらない限り、彼女はこれからも中国に強い態度をとり続ける事になります。

これは或る種の民主国家の姿です。国のトップが多くの国民の利益を守る事は民主国家のあるべき姿です。自分がどう思うかではなく、国民にとって何が良いかを考える必要があります。

勿論、リーダーに依って、考えている事やとっている手段には差があるのは当然ですが、その基礎にあるべきなのは、自分の国民と国の利益を守る事です。

蔡英文総統は今の時点で、台湾の国民は中国と距離を置く事を考えている。中国と距離を置かないと台湾は飲み込まれると判断して、政治家として今の政策をとっていますので、それは正しい、評価されるべきだと思います。

話を戻して、中国が台湾い圧力を掛ける最後の方法は軍事面での圧力です。最初に話をしましたが、中国が認めていなくても、中国と台湾の関係は外交関係になりますので、軍事手段は外交で使う最後の手段になります。

先程紹介しました台湾にプレッシャーを掛ける手段の効果が段々減ってきている今、中国が軍事手段を使って、台湾に圧力を掛ける事に頼るしかない状況になりつつあります。

以上が中国が台湾に圧力を掛ける方法です。それ以外に中国人民解放軍にとって台湾海峡の情勢は数年前と比べて大きく変わりました。アメリカ、日本と他の一部の国の台湾に対するサポートが今迄以上にクリアーになって、今迄以上に具体化しています。

今迄、アメリカは曖昧な姿勢をとってきましたが、トランプ大統領の時代から、その曖昧な姿勢を変えて、アメリカと台湾の関係を近くしたし、バイデン政権になった後、中国がバイデン政権を舐めている部分もありますが、アメリカは台湾を守る約束は変わらないと言い続けてきました。

バイデン政権が本当に台湾を守るかどうかという部分で、中国もハッキリ判断できない部分もある筈ですので、アメリカのこの姿勢は解放軍の台湾海峡での行動を制限する事になります。

日本も既にハッキリと台湾有事は日本有事と言っていますので、この件では日本の態度は今迄無い程強くなっています。それで日本とアメリカの間に協定がありますので、アメリカと日本、どっちが手を出しても日米合同参戦になりますので、日米の協定が台湾に繋がる事になります。

その次は最近出来たAUKUSです。この同盟は技術共有という名目の隠れている軍事同盟です。オーストラリアが原潜を製造して使う迄、時間が掛かりますが、この同盟関係があると、アメリカは技術共有という名目で原潜をオーストラリアにレンタルする事が出来ますので、いつでも一緒に行動出来ます。

ですので、台湾の北の方に日米条約があって、南にAUKUSがありますので、解放軍にとってかなりのプレッシャーになっています。

以上の内容を纏めて考えると、中共が台湾に圧力を掛ける手段も多くは無効化している事と、解放軍が感じている圧力が増えているので、中共は残っている唯一の軍事手段を強化する必要が出てきて、最近の状況になっています。

他の使える手段が無ければ、これからも軍事面で圧力を掛ける事を選ぶ可能性が高くなります。では、この状況に対応する為に、アメリカと日本はどうすれば良いかと言うと、やはりもっと具体的に台湾海峡の有事の準備をしないといけません。

中国がここまで大量の戦闘機を出し続けているので、いくら中国が「ただ圧力を掛けたいだけ」と考えているにしても、どこかの摩擦で状況が急に変わる可能性が十分あります。

中国の戦闘機の行動が多ければ多い程、摩擦が起きる可能性も増えますので、状況が急変する可能性が高まります。

冷静に考えますと、台湾を攻撃することは、共産党の崩壊に繋がりますので、習近平が簡単に台湾を攻撃しません。もし、中国に台湾を武力で取る可能性があったら、共産党はとっくに行動しています。これは習近平も冷静に物事を考えている前提です。

しかし中国の経済状況の悪化、習近平の再選に向けて中共内部の権力闘争が激化している等の事がありますので、習近平が大きな決断をしないといけない事が増えています。

もし台湾海峡で問題を起こすと、自分の権力を固める事が出来るという判断をした場合は、そのリスクを取る可能性がないとは言えないです。

歴史を振り返ると、多くの戦争はシッカリと計画した戦争ではなく、その時の摩擦やリーダーの間違えた判断で起きる事もありますので、今の習近平が常に冷静に判断出来る保証が無いので、その前提で準備をしないといけないと思います。

自分の近所と関係が悪くなると、どうしても耐えられない時、最悪引越する方法もありますが、共産中国の様なお隣が居るからと言って、日本を他の所に移す事が出来ません。この困った近所と長く付き合う前提で準備する必要があるかもしれません。

これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。又、このチャンネルを応援して頂ける方は、是非、メンバーシップもご検討下さい。では、又、次回、お会いしましょう。HaranoTimesがお届けしました。


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