社会主義が平等なんてプロパガンダに騙されるな!
この絵はconservativehomeのLord Hannanさんのサイトからお借りしております
【日本語字幕】平等な社会主義の根本は「平等」なのか?
Socialism Does NOT Work
| Daniel Hannan | Oxford Union | オックスフォード・ユニオン
Socialism Does NOT Work
| Daniel Hannan | Oxford Union | オックスフォード・ユニオン
Harano Times 2021/11/19
この言葉を誰が言ったか、皆さんご存知でしょうか?
Daniel Hannan:「私は社会主義者であり、あなたのお金持ちの友人、レヴェントロー伯爵とは全く異なる種類の社会主義者である」
1930年に、新進気鋭のドイツ人政治家アドルフ・ヒットラーが言った言葉です。
1930年当時、ファシズムが社会主義から生まれたという主張は、誰もが認めるところでした。これは確固たる歴史的事実です。
ファシストたちは、メーデーには赤い旗を掲げて行進しました。彼らの要求は、関税の引き上げ、労働者にひょる工場運営、
●会場から声
Daniel Hannan:少々お待ちを。 共同で生産・分配・交換を行う事等を主張していました。どうぞ。
●しかし、ナチスドイツの強制収容所に最初に収容されたのは、共産主義者と社会主義者でしたよね。
Daniel Hannan:それには理由がありました。国家社会主義者(ナチス)とレーニン主義者が激しく対立していたのは紛れもない事実です。彼らは同じ池で釣りをしていました。同じ票田を取り合っていたのです。
両勢力ともが相手にしなかったのは、典型的な自由主義者、つまり彼らが「退廃的なアングロサクソンのブルジョア資本主義者」と呼んでいた人たちでした。
なぜか?
彼らは社会主義者のイデオロギーは、「自由」よりも「強制」を重んじるからです。何故私がこのハイリスクな「ゴドウィンの法則」的テーマでスピーチを始めるのか?
Daniel Hannan:理由は2つあります。先ず、修正の為です。社会主義者だと自負する人々の「選挙権の拡大から一般教育の拡大に至るまで全て我々の功績だ」と主張する独善的な考え方に対する修正です。
しかし私が強調したいのは、社会主義は「強制」が基礎にあり、根底にある倫理は「平等」ではなく、「強制」だという事です。
社会主義も資本主義も国の基盤となるものですし、いずれの経済体制に於いても、人は寛大にも貪欲にもなれます。利己的にも利他的にもなれるのです。
人間の本性は、遺伝や神の創造によるものであり、経済体制によって作られるものではありません。
しかし社会主義の特徴は、「国家が強制力を行使する準備が整っている」という点です。その強制力を行使する為に、様々な言い方が考案されてきました。
政府が国民にもう少し税金を払う様に求める状況を想像して下さい。もし、国民が払わない事を選んだらどうなりますか?
「自分の分を払って貢献して下さい」という政府の丁寧な言葉の裏には、「刑務所行き」の脅しが含まれています。
勿論、どんな社会でも強制的な力に頼らなければならない場合はあり、その場合は投獄されます。どんな体制にも必要な税金はあり、国民はその事を受け入れています。
しかし、「強制力」究極的には「人命を奪う力」は、国家が行使する最も恐ろしい力です。
私たちは出来る限り自由とのバランスをとるべきです。その様な強大な力は、結婚の際の祈祷書が述べている様に、「うやうやしく、慎重に、熟考しながら、冷静に行使すべき」です。
先程、ケイティがスピーチの中で、「資本主義側の人々は残忍酷薄な傾向がある」という話をしましたが、もし残忍酷薄が物質的欲求から来るものであるなら、それは人間が元々持っている凶悪な本性で、如何なる社会体制に於いても見られます。共産主義体制に於いても封建制度に於いても、それは見られました。
しかし、資本主義のユニークな特徴は、人間の野心を社会的に有益なものを生み出す原動力に変えた事です。人間が作り出した他のすべての体制では、一部の人間が頂点に立ち、権力者の顔色を窺う事が金持ちになる為の方法でした。
それが王様であれ、司教であれ、コミッサールであれ、私たちがこの国で独自に生み出し、世界に広めたのは、法の支配の下で、他の市民に利益をもたらしながら、個人の野心も満たすシステムです。自分を高めたいという欲求を、社会生産的な方法で満たしたのです。
社会主義国が資本主義国よりも裕福でないだけでなく、自由でないのはその為です。これが東ドイツと西ドイツ、北朝鮮と韓国の決定的な違いです。
社会主義が上手くいかないのは、単に物質的な豊かさを享受出来ないという意味に留まりません。社会主義には、人間お尊厳や市民権、そして何よりも自立した個人としての選択の自由を奪うという機能的欠陥があるのです。どうぞ
●食べる事にも苦労し、それなりの学校に通う事も出来ず、自分を成長させる機会もない事が自由なのでしょうか?
Daniel Hannan:「ポジティブな自由」と「ネガティブな自由」のどちらの事を言いたいのか分かりませんが、もしあなたがその様な機会を得たい、キチンとした学校に通いたい、生活水準を上げたいと思うなら、北朝鮮と韓国のどちらに行きますか?
その為に社会主義に目を向けるか、それとも資本主義に目を向けるか?
(会場から拍手喝采)
Daniel Hannan:次に、興味深い話があります。この様な思想を発明したのは、カール・マルクスですが、事実を無視してはいけません。
マルクスは、時が経てば人々はもっと自由になって、束縛から解放され、誰からも指図されなくなると考えていました。しかし、彼が行った他の予測と同様に、実際には正反対の結果となりました。とても顕著に。
マルクス主義者たちは、自分たちの教義が政治的なモノではなく、科学的なモノであると主張しています。自分たちの真理は実証的なものだと主張しているのです。単なる意見ではないと。
マルクスが立てた予測は1つ残らず…例えば、資本主義の下で益々失業が植えるとか、支配階級は縮小し、賃金労働者階級の力が増すとか、そのどれもが真実とは正反対である事が証明されたのです。
もう1つ取り上げたいポイントがあります。この思想は…
●マルクスを読んだ事がありますか?
Daniel Hannan:はい、勿論ありますよ。ここに居る多くの学生の様に、私も伝統ある大学で学ぶ機会に恵まれました。そして歴史を専攻する学生にとっては必読書でした。質問はこれで最後にします。
●今議論している現実の社会体制を表す用語の前提条件に誤解が生じていると思います。先ず、50年代、60年代、70年代のイギリスが社会民主主義だった時代についてですが、私が生きてきた人生の中で最高の時代でした。
Daniel Hannan:そこが論点になるか分かりませんけどね。
●とにかく、あらゆる素晴らしい…
Daniel Hannan:ありがとうございます。
●私が言いたいのは…我々が使っているのは… あなたは国家社会主義、共産主義と呼んでいますが、社会主義は…
Daniel Hannan:同僚のトニー・ダニエルズが提示してくれた辞書にある定義を使っています。それによれば、「生産・流通・交換の手段を集団又は国家が所有する事」です。
●強制じゃない
Daniel Hannan:辞書の編纂者に文句があるのなら、それはそれで構いません。私には、この議論で使用するには、十分中立的な定義の様に思えます。次のポイントですが、
●それは民主主義の事よ
Daniel Hannan:後で発言する時間を儲けますので…
私がこれを論点にしたいのは、それがこの議論の核心を突いているからです。それは「こっち側の人々は、あっち側の人々と比べて、物質主義的で、貪欲で、人道的ではなく、仲間意識や同情心に欠ける」という考え方です。
社会主義経済と資本主義経済を比べても、その様な証拠は殆ど見られません。因みに、私は保守の政治家ですが、多くの時間を、リバタリアン、保守主義者、多様な自由市場主義者と一緒に過ごします。
誓って正直に言いますが、ベートーヴェンを聴いたり、子供と遊んだり、田園を散歩したりする事よりも、銀行の預金残高が増える喜びの方が大きいという人に、私は会った事がありません。
しかし、何がそうさせているのでしょうか?経済的発展です。皿洗い機があれば、食器洗いに時間を掛ける必要がないので、田舎に散歩に行く事が出来ます。
車を持っていて、路面電車の駅で並ぶ必要がなくなれば、ベートーヴェンの交響曲を聴く時間が増えます。
子供を養う為に週に6日も働く必要がなければ、週末は子供と遊ぶ事が出来ます。この様な経済的発展は、どっからもたらされたのでしょうか?創造的な人々が自由に発明をする事が出来る社会からです。
これが人間によるイノベーションの可能性を無限にしたのです。そして、数世代前には想像も出来なかった様な生活水準まで、人類を引き上げてくれたのです。
今や世界人口のうち約10億人が、車や食器洗い機を買う余裕のある人です。しかし未だ60億人もいます。(すいません、もう時間がありません)車や食器洗い機を変えない人が60億人いますが、彼らも変える様になります。
自由な交換や専門化、比較優位が進むにつれて、彼らの生活水準はドンドン上がっていくでしょう。キューバやジンバブエ、その他の社会主義国の様に、機能不全な社会への道を歩まない限り。
社会主義を教科書的な理論として理解し、資本主義をその必然的な不完全性によって判断するという間違いを犯してはいけません。現実的な視点で、キチンと比較すべきです。
社会主義国で、資本主義に相当するもの以上のモノを提供し、上手く機能している国があれば教えて下さい。さて、最後に触れておきたい事があります。
ケイティはスピーチの中で、急進的活動の元祖である偉大な英雄たちに言及しました。世界の様々な言語で偉大な英雄たちが己の主張を展開しました。
ケイティは、バーフォード教会で、冷酷に処刑された「平等派」の3人にも言及しました。これは病的な感性を持つ17世紀のイギリス人でさえ、戦慄する様な事件でした。
普通選挙権を求めた先見の明のある英雄たち「法の支配の下での憲法上の自由と民主主義」を求めた男たち。彼らは何を信じていたのか?
彼らのイデオロギーの出発点は何だったのか?リチャード・オーバートンは何を主張したかったのか?独裁者たちに向かって、彼はこの様に自己所有権を主張しました。
「私の心と身体は私のものだ」「この身体による労働の成果を聖職者や王族の介入を受けずに、自由に取引出来るならば、私は充実した幸せな生活を送る事が出来る」
彼はリバタリアンの元祖です。確かに急進的ではありました。しかし、ケイティが引用した論文に書かれている様に、「自由と礼節」「所有権と自由」が密接に結びついている事を彼らは理解していました。
最後に、同じ時代に生きた偉大な人物、リバタリアンの英雄であるジョン・ミルトンの言葉を紹介しましょう。
「資本主義は、イタリアの北方都市国家で芽生え、オランダ人によって洗練されたが、満開の花を咲かせ、世界へ輸出したのはイギリスだ」
ミルトンは1644年に貴族や議員の前でこう述べました。
「我々がいかなる民族であるか、思い起こして下さい」
「我々はのろまで鈍感な民族ではなく、素早く鋭い知性をもった民族です」
我々は多くの事を成し遂げました。我々は奴隷制度を廃止し、財産所有権や法による支配を世界に広めましたが、それらは全て、個人を国家よりも上に置く考えに基づくもので、その逆ではありません。
この会場を出たら、自由の為に投票して下さい。「我々が如何なる民族であるか、思い起こして下さい」
Daniel Hannan:「私は社会主義者であり、あなたのお金持ちの友人、レヴェントロー伯爵とは全く異なる種類の社会主義者である」
1930年に、新進気鋭のドイツ人政治家アドルフ・ヒットラーが言った言葉です。
1930年当時、ファシズムが社会主義から生まれたという主張は、誰もが認めるところでした。これは確固たる歴史的事実です。
ファシストたちは、メーデーには赤い旗を掲げて行進しました。彼らの要求は、関税の引き上げ、労働者にひょる工場運営、
●会場から声
Daniel Hannan:少々お待ちを。 共同で生産・分配・交換を行う事等を主張していました。どうぞ。
●しかし、ナチスドイツの強制収容所に最初に収容されたのは、共産主義者と社会主義者でしたよね。
Daniel Hannan:それには理由がありました。国家社会主義者(ナチス)とレーニン主義者が激しく対立していたのは紛れもない事実です。彼らは同じ池で釣りをしていました。同じ票田を取り合っていたのです。
両勢力ともが相手にしなかったのは、典型的な自由主義者、つまり彼らが「退廃的なアングロサクソンのブルジョア資本主義者」と呼んでいた人たちでした。
なぜか?
彼らは社会主義者のイデオロギーは、「自由」よりも「強制」を重んじるからです。何故私がこのハイリスクな「ゴドウィンの法則」的テーマでスピーチを始めるのか?
ゴドウィンの法則
ネット上での議論が長引けば長引く程、ナチスやヒトラーが引き合いに出される確立は1に近づくという法則
ネット上での議論が長引けば長引く程、ナチスやヒトラーが引き合いに出される確立は1に近づくという法則
Daniel Hannan:理由は2つあります。先ず、修正の為です。社会主義者だと自負する人々の「選挙権の拡大から一般教育の拡大に至るまで全て我々の功績だ」と主張する独善的な考え方に対する修正です。
しかし私が強調したいのは、社会主義は「強制」が基礎にあり、根底にある倫理は「平等」ではなく、「強制」だという事です。
社会主義も資本主義も国の基盤となるものですし、いずれの経済体制に於いても、人は寛大にも貪欲にもなれます。利己的にも利他的にもなれるのです。
人間の本性は、遺伝や神の創造によるものであり、経済体制によって作られるものではありません。
しかし社会主義の特徴は、「国家が強制力を行使する準備が整っている」という点です。その強制力を行使する為に、様々な言い方が考案されてきました。
政府が国民にもう少し税金を払う様に求める状況を想像して下さい。もし、国民が払わない事を選んだらどうなりますか?
「自分の分を払って貢献して下さい」という政府の丁寧な言葉の裏には、「刑務所行き」の脅しが含まれています。
勿論、どんな社会でも強制的な力に頼らなければならない場合はあり、その場合は投獄されます。どんな体制にも必要な税金はあり、国民はその事を受け入れています。
しかし、「強制力」究極的には「人命を奪う力」は、国家が行使する最も恐ろしい力です。
私たちは出来る限り自由とのバランスをとるべきです。その様な強大な力は、結婚の際の祈祷書が述べている様に、「うやうやしく、慎重に、熟考しながら、冷静に行使すべき」です。
先程、ケイティがスピーチの中で、「資本主義側の人々は残忍酷薄な傾向がある」という話をしましたが、もし残忍酷薄が物質的欲求から来るものであるなら、それは人間が元々持っている凶悪な本性で、如何なる社会体制に於いても見られます。共産主義体制に於いても封建制度に於いても、それは見られました。
しかし、資本主義のユニークな特徴は、人間の野心を社会的に有益なものを生み出す原動力に変えた事です。人間が作り出した他のすべての体制では、一部の人間が頂点に立ち、権力者の顔色を窺う事が金持ちになる為の方法でした。
それが王様であれ、司教であれ、コミッサールであれ、私たちがこの国で独自に生み出し、世界に広めたのは、法の支配の下で、他の市民に利益をもたらしながら、個人の野心も満たすシステムです。自分を高めたいという欲求を、社会生産的な方法で満たしたのです。
社会主義国が資本主義国よりも裕福でないだけでなく、自由でないのはその為です。これが東ドイツと西ドイツ、北朝鮮と韓国の決定的な違いです。
社会主義が上手くいかないのは、単に物質的な豊かさを享受出来ないという意味に留まりません。社会主義には、人間お尊厳や市民権、そして何よりも自立した個人としての選択の自由を奪うという機能的欠陥があるのです。どうぞ
●食べる事にも苦労し、それなりの学校に通う事も出来ず、自分を成長させる機会もない事が自由なのでしょうか?
Daniel Hannan:「ポジティブな自由」と「ネガティブな自由」のどちらの事を言いたいのか分かりませんが、もしあなたがその様な機会を得たい、キチンとした学校に通いたい、生活水準を上げたいと思うなら、北朝鮮と韓国のどちらに行きますか?
その為に社会主義に目を向けるか、それとも資本主義に目を向けるか?
(会場から拍手喝采)
Daniel Hannan:次に、興味深い話があります。この様な思想を発明したのは、カール・マルクスですが、事実を無視してはいけません。
マルクスは、時が経てば人々はもっと自由になって、束縛から解放され、誰からも指図されなくなると考えていました。しかし、彼が行った他の予測と同様に、実際には正反対の結果となりました。とても顕著に。
マルクス主義者たちは、自分たちの教義が政治的なモノではなく、科学的なモノであると主張しています。自分たちの真理は実証的なものだと主張しているのです。単なる意見ではないと。
マルクスが立てた予測は1つ残らず…例えば、資本主義の下で益々失業が植えるとか、支配階級は縮小し、賃金労働者階級の力が増すとか、そのどれもが真実とは正反対である事が証明されたのです。
もう1つ取り上げたいポイントがあります。この思想は…
●マルクスを読んだ事がありますか?
Daniel Hannan:はい、勿論ありますよ。ここに居る多くの学生の様に、私も伝統ある大学で学ぶ機会に恵まれました。そして歴史を専攻する学生にとっては必読書でした。質問はこれで最後にします。
●今議論している現実の社会体制を表す用語の前提条件に誤解が生じていると思います。先ず、50年代、60年代、70年代のイギリスが社会民主主義だった時代についてですが、私が生きてきた人生の中で最高の時代でした。
Daniel Hannan:そこが論点になるか分かりませんけどね。
●とにかく、あらゆる素晴らしい…
Daniel Hannan:ありがとうございます。
●私が言いたいのは…我々が使っているのは… あなたは国家社会主義、共産主義と呼んでいますが、社会主義は…
Daniel Hannan:同僚のトニー・ダニエルズが提示してくれた辞書にある定義を使っています。それによれば、「生産・流通・交換の手段を集団又は国家が所有する事」です。
●強制じゃない
Daniel Hannan:辞書の編纂者に文句があるのなら、それはそれで構いません。私には、この議論で使用するには、十分中立的な定義の様に思えます。次のポイントですが、
●それは民主主義の事よ
Daniel Hannan:後で発言する時間を儲けますので…
私がこれを論点にしたいのは、それがこの議論の核心を突いているからです。それは「こっち側の人々は、あっち側の人々と比べて、物質主義的で、貪欲で、人道的ではなく、仲間意識や同情心に欠ける」という考え方です。
社会主義経済と資本主義経済を比べても、その様な証拠は殆ど見られません。因みに、私は保守の政治家ですが、多くの時間を、リバタリアン、保守主義者、多様な自由市場主義者と一緒に過ごします。
誓って正直に言いますが、ベートーヴェンを聴いたり、子供と遊んだり、田園を散歩したりする事よりも、銀行の預金残高が増える喜びの方が大きいという人に、私は会った事がありません。
しかし、何がそうさせているのでしょうか?経済的発展です。皿洗い機があれば、食器洗いに時間を掛ける必要がないので、田舎に散歩に行く事が出来ます。
車を持っていて、路面電車の駅で並ぶ必要がなくなれば、ベートーヴェンの交響曲を聴く時間が増えます。
子供を養う為に週に6日も働く必要がなければ、週末は子供と遊ぶ事が出来ます。この様な経済的発展は、どっからもたらされたのでしょうか?創造的な人々が自由に発明をする事が出来る社会からです。
これが人間によるイノベーションの可能性を無限にしたのです。そして、数世代前には想像も出来なかった様な生活水準まで、人類を引き上げてくれたのです。
今や世界人口のうち約10億人が、車や食器洗い機を買う余裕のある人です。しかし未だ60億人もいます。(すいません、もう時間がありません)車や食器洗い機を変えない人が60億人いますが、彼らも変える様になります。
自由な交換や専門化、比較優位が進むにつれて、彼らの生活水準はドンドン上がっていくでしょう。キューバやジンバブエ、その他の社会主義国の様に、機能不全な社会への道を歩まない限り。
社会主義を教科書的な理論として理解し、資本主義をその必然的な不完全性によって判断するという間違いを犯してはいけません。現実的な視点で、キチンと比較すべきです。
社会主義国で、資本主義に相当するもの以上のモノを提供し、上手く機能している国があれば教えて下さい。さて、最後に触れておきたい事があります。
ケイティはスピーチの中で、急進的活動の元祖である偉大な英雄たちに言及しました。世界の様々な言語で偉大な英雄たちが己の主張を展開しました。
ケイティは、バーフォード教会で、冷酷に処刑された「平等派」の3人にも言及しました。これは病的な感性を持つ17世紀のイギリス人でさえ、戦慄する様な事件でした。
平等派(レヴェラーズ)
人民主権、普通選挙権、信仰の自由等、民主主義の基本的な諸原理を歴史上最初に提唱したと言われる急進派の市民たち
人民主権、普通選挙権、信仰の自由等、民主主義の基本的な諸原理を歴史上最初に提唱したと言われる急進派の市民たち
普通選挙権を求めた先見の明のある英雄たち「法の支配の下での憲法上の自由と民主主義」を求めた男たち。彼らは何を信じていたのか?
彼らのイデオロギーの出発点は何だったのか?リチャード・オーバートンは何を主張したかったのか?独裁者たちに向かって、彼はこの様に自己所有権を主張しました。
「私の心と身体は私のものだ」「この身体による労働の成果を聖職者や王族の介入を受けずに、自由に取引出来るならば、私は充実した幸せな生活を送る事が出来る」
彼はリバタリアンの元祖です。確かに急進的ではありました。しかし、ケイティが引用した論文に書かれている様に、「自由と礼節」「所有権と自由」が密接に結びついている事を彼らは理解していました。
最後に、同じ時代に生きた偉大な人物、リバタリアンの英雄であるジョン・ミルトンの言葉を紹介しましょう。
「資本主義は、イタリアの北方都市国家で芽生え、オランダ人によって洗練されたが、満開の花を咲かせ、世界へ輸出したのはイギリスだ」
ミルトンは1644年に貴族や議員の前でこう述べました。
「我々がいかなる民族であるか、思い起こして下さい」
「我々はのろまで鈍感な民族ではなく、素早く鋭い知性をもった民族です」
我々は多くの事を成し遂げました。我々は奴隷制度を廃止し、財産所有権や法による支配を世界に広めましたが、それらは全て、個人を国家よりも上に置く考えに基づくもので、その逆ではありません。
この会場を出たら、自由の為に投票して下さい。「我々が如何なる民族であるか、思い起こして下さい」
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