ジョーダン・ピーターソン氏が一刀両断◆パヨ流解釈は間違い!

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【日本語字幕】
日本でも多様化が話題になっていますが、それがうまく行く前提条件は何か?
多文化主義はなぜあり得ない概念なのか?
アメリカのアイディンティポリティクス(身分政治)の問題

Harano Times 2022/02/21




多文化主義とは、
共通の枠組みや土台となる価値観がないのに
全ての文化を1つの場所に纏めるという思想ですが、
非現実的です。

そんな思想で、どうやって世界の状況を
説明するんですか?
世界は戦争だらけです。


皆さん、こんにちは。この動画を後で全部流しますので、その前に簡単な背景の説明をします。

今回皆さんに紹介する動画は、左翼フェミニストとカナダの学者ジョーダン・ピーターソンとの間の対話です。

以前、ジョーダン・ピーターソンの字幕動画を皆さんに紹介した時、彼の事を紹介した事がありますので、詳しい紹介は割愛します。

彼はポリコレとアイデンディディ政治を批判する学者です。今迄、ポリコレについてこのチャンネルで何回か話をした事があります。でも、アイデンティティポリティクスについて、あんまり話をする機会がありませんでした。

今回の動画はそれを知る短くて良い動画です。今回の動画では、アイデンティティポリティクスだけではなく、多文化主義に関する話も出てきます。多文化主義は近年とても話題になっていますが、ピーターソンは同じ国の中で単純な多文化主義は有り得ないと考えています。

最近、日本でも多様化が話題になっています。実は同じ国で多様化を維持する事は不可能ではありません。しかし、それには重要な前提条件があります。その前提条件を失ってしまうと、社会は大きなダメージを受けます。

では、その前提条件は何でしょうか?それについて、又、動画の中で話をします。インタビューの途中で必要な解説をしていきます。短い動画になりますが、かなり勉強になるインタビューだと思いますので、是非、最後迄ご覧下さい。では、どうぞ。

此処では、左翼フェミニストは略してフェミとし、
ジョーダン・ピーターソン氏はジョーダンとします。

フェミ:多文化主義に対する考え方を確認させて下さい。
先生の自宅には、先住民族の工芸品が
沢山飾ってありますよね?

ジョーダン:先住民族の名誉会員なんです。

フェミ:私も去年カナダに行った時、
先住民族の装飾品を買いました。
これこそカナダの多文化主義の本質だと思います。
古くからの文化を守りつつ、
後から入ってきた英語圏の文化とも共存しています。
正に多文化主義ですよね?

ジョーダン:多文化主義とは、共通の枠組みや土台となる
価値観がないのに全ての文化を1つの場所に纏める
という思想ですが、非現実的です。
そんな思想で、どうやって世界の状況を
説明するんですか?
世界は戦争だらけです。
多文化主義なんて
上手くいく筈がありません。
多くの人が同じ場所で調和を保ち乍ら、
一緒い生活するには、
誰もが出来て、誰もが知っている
ルールを導入しなければなりません。
10通りの異なるルールを設定しても
意味がありません。
上手くいくワケがありません
極めて甘い考えです
それで上手くいくなら
世界中でこんなに戦争は怒らないでしょう。

フェミ:戦争は、多文化主義が生まれる前にも
ありましたよ。
スティーブン・ピンカーは
お読みになったと思いますが、
「今は人類史上最も平和な時代だ」
と言っています。

ジョーダン:貴方が批判する父権主義社会の賜物ですよ

フェミ:「この百年で父権主義社会が瓦解した」
と考えれば、父権主義が結果的に
平和をもたらしたとも言えます。

ジョーダン:私は「父権主義社会が瓦解した」
等とは言っていません。

フェミ:「そもそも父権主義社会なんて存在しない」
という立場でしたね。まぁ、イイです。
私の言っている多文化主義とは
市民権ベースのモノです。
カナダ人でありながら先住民族、
ケベック人でありながらカナダ人にもなれる様に

ジョーダン:それはつまり、多文化な環境で市民全員が
「共通文化」を持ち、それに「個別文化」を
プラスするという意味です。
先ず、「共通おnアイデンティティ」があり、
その上に「個別のアイデンティティ」
「カナダ人なんてアイデンティティは存在しない」
とトルドー首相は言いましたが、
「じゃあ、人々を結びつけるモノは何ですか?」
と言いたいです。
何もない
皆が自分の文化だけを守る
それは戦争に繋がります
それだけではありません
認識や価値観を共有できる
枠組みの中で活動しない限り、
平和的に協力したり
戦争したりする事は無理です。
こんな事がどうして議論になるのか
私には理解出来ません。
集団生活をするなら当然の事です


此処で、彼が言っている事はとても大事だと思います。同じ国の中で違う文化を持つ人が共存する前提条件は、その国で生活する人が先ず共通の認識、ルール等を認識しないとイケマセン。

全員を団結させる共通の理念が存在しないとイケマセン。例えばアメリカという最も多文化が共存している国を例にしますと、アメリカは長い歴史がある単一の民族で出来た国ではありません。

アメリカを1つの国にして、団結させているのは、アメリカの憲法に記載されている自由・平等・民主・法治等の共通理念です。それらの理念がベースにあって、それを守った上で、各人種や民族が自分の特有の文化を守ってきます。

でも今の左翼は、そのベースを破壊して、単純に人種で人を分けようとしています。それは当然、アメリカ国内での人種間の緊張感を上げる事になってしまいます。

では、日本の場合はどうなるのか?もし、どうしても日本に大量の移民を受け入れないといけない場合、それらの移民はいつか日本社会の一部になって、これから長年一緒に暮らすという事を認識しないといけません。

ではその時、日本に居る全員を繋げるベースにあるモノは何か?それをどう、新しく来た人に認識してもらって、守ってもらうのか―等を最初に考えないとイケマセン。

移民を一旦受け入れると、簡単に追い出す事は出来ません。日本社会内部での対立が起きてしまう前に、これらの事を考えないと、いつか日本社会もダメージを受ける事になります。

今、このタイミングでこの話を言うのは良くないと思われるかもしれませんが、例えば中国で、中共が政権を握っているのではなく、普通の政府が同じ法律規準を守って全員が本当に意味で平等に暮らせる国にしたなら、今、中国で起きている少数民族に対する弾圧も無かったでしょう。

同じ国の中で、同じ基準ではなく、違うグループに違う対応をする事は、人を分断させる最悪のやり方です。

フェミ:もしトルドーがそう言ったのだとしたら、
カナダの首相としてあるまじき発言だと思います。

ジョーダン:貴方はそう言いますが、

フェミ:私は寧ろ、オバマの発言に賛同します
「共和党も民主党も、白人も黒人も関係なく
皆のアメリカ合衆国を作ろうとしている」
と彼は言いました。

ジョーダン:民主党は、そういう事を言うのが
非常に得意です

フェミ:でも、彼らは…

ジョーダン:彼らはこの20年間、
アイデンティティ政治を実践してきました
しかし私には、部族主義的思想を
煽っている様にしか思えません
オバマがそう言うのは自由ですが、
現実にはそうなっていません
彼が大統領になって
人種間の緊張が緩和されたとは
とても思えません

フェミ:確かにそうですが、
それはオバマが高学歴の黒人である事が
多くの人に脅威を与えたからではないでしょうか?

ジョーダン:再選までしたのだから、
多くの人とは言えないでしょう

フェミ:それはそうですけど…

ジョーダン:そうなんです
ここが肝心な問題なんです

フェミ:オバマは、高学歴リベラルの白人と
有色人種の人々を団結させました
つまり、それが民主党の選挙…

ジョーダン:では、アメリカに於ける
人種間の緊張の高まりを
どう説明するのですか?

フェミ:色んな原因があると思いますが、
少なくともその1つは、
共和党が人々を煽っているからです
左翼がアイデンティティ政治をしている
と言われましたが、
それをやっているのは右翼の方です

ジョーダン:右翼は大学を支配していません

フェミ:でも、トランプが大統領になりました
だから現実的には…

ジョーダン:ドナルド・トランプは典型的な
共和党員とは言えません

フェミ:いや、彼は…

ジョーダン:私の記憶が正しければ、
彼は民主党員だった年月の方が長いです

フェミ:そうですね。彼には政治的な…

ジョーダン:だから、トランプを
右翼と結びつけるのは間違いです

フェミ:いいでしょう。
でも、他の共和党員は
白人寄りのアイデンティティ政治を
積極的に行っています
彼らはトランプが
「アメリカにまともなメキシコ人は来ない」
「奴らは強姦魔だ」と発言しても
大統領指名候補から外しませんでした
アメリカ建国時の思想自体は
素晴らしいと思います
「全ての人間は平等に創られている」
しかし、ここでの「人間」とは
「白人男性」という意味です
女性や黒人に投票権はありませんでした
よってアメリカはアイデンティティ政治に
基いて建国されたのです
アイデンティティ政治は
ここ20年の間に生まれた
新しい概念ではありません

ジョーダン:アメリカは、アイデンティティ政治なんかに
基いて建国されていませんよ
全く馬鹿げた主張です
アメリカは、英国での民主主義の発展に
大きく寄与した原則に基いて建国されました。
それは「男も女も神の形に創られ、
全ての人は神聖な価値を持つ」という
ユダヤ教・キリスト教の価値観から
生まれたモノです。
この様な価値観を政治の世界で
十分に具現化していくには
長い年月が必要だったのです
どうしたらそれをアイデンティティ政治と呼べるのか
私には見当がつきません


此処で、彼はとても重要な事を言っていると思います。アメリカの建国の理念は或る種の価値観です。1つの価値観を政治の世界で十分に具体化していくには長い年月が必要です。

アメリカが建国してからも、奴隷制度がありました。女性に投票権が無かった等の事はよく批判されます。勿論、今の視点で当時の事を見ると、それは間違っています。これについて、又、他のコンテンツを作成していますので、出来ましたら、又、皆さんに紹介します。

その価値観を実践させる為に、アメリカで内戦まで起きて、奴隷制度が廃止され、徐々に女性の参政権が守られる様になり、公民権運動で、人種間の平等も促進されました。

それまで、アメリカは正しい方向に向かっていたと思いますが、今になって、アメリカは人種やアイデンティティで社会を分断させるという間違った方向に向かってしまっています。勿論、他にも同じ事が起きている国があります。

フェミ:政治のやり方ではなく、
一部の人間しか市民として認めない
憲法を作った事が
アイデンティティ政治だと思います。

ジョーダン:いつから言葉の定義が
変わってしまったんですか?
アイデンティティ政治の定義を
ハッキリさせましょう
不平等である事を何でもかんでも
アイデンティティ政治の中に入れてはイケマセン
アイデンティティ政治とは、
非常に明確な概念です
これは1970年代に生まれた概念です
よって1770年迄遡って
「アメリカ憲法の起草者たちは
アイデンティティ政治を行っていた」
と言うのは間違いです

フェミ:アイデンティティに基く政治、
それがアイデンティティ政治の定義だと思います

ジョーダン:それはアイデンティティ政治の定義ではありません
解釈をワザと曖昧にしない限り
そうはなりません
アイデンティティ政治は、
20年~30年前には誰も
使っていなかった新しい言葉です
自らが属する集団に同調する傾向を
全てアイデンティティ政治と呼ぶのは間違いです
それは単なる部族主義です
いつ始まったのかも分からない
大昔からの部族主義です
その部族主義を
アイデンティティ政治と呼ぶのですか?
それは無意味です
部族主義について語りたいなら、
部族主義について語りましょう
アイデンティティ政治は、
世界の政治に於ける路線の1つに
組み込まれています
その根底にはマルクス主義思想があり、
ポストモダニズムの思想の中にも
現れています。
1970年代にフランスで生まれ、
その後アメリカに伝播しました
それ以降、
アメリカの大学や西側諸国全体を
席捲していきました。
これがアイデンティティ政治です
部族主義について語りたいのなら、
どうぞご自由に
私は部族主義が好きではありません
だからアイデンティティ政治を
推進する人も嫌いです
それは右翼であろうと、左翼であろうと、
関係ありません
右翼であっても、人間を区別する為に
アイデンティティを使っているなら
左翼と同様に非難されるべき
危険な思想だと思います
今日の急進的左翼の根本的な問題は
彼らが学問の世界を牛耳っている事です
由々しき事です
これは意見ではなく事実です。
ジョナサン・ハイト氏の話を聞いてみて下さい
彼が非常に真っ当な考えを
持っている事が分かるでしょう。
私の様に怒りっぽくないですしね

フェミ:凄まじく支離滅裂な学生が
多い事には同意します
でも、今世界で起こっている懸念事項について
学生が大きな影響力を持っているとは思えません
教授陣も同様に

ジョーダン:20歳の若者は
大きな影響力を持っていませんが
彼らはずっと20歳ではありません
10年経てば30歳、20年後には40歳になります
大学で起こる事は
5年後には何処でも起こるのです

フェミ:でも悲しい事に、
左翼の人々の多くは年を取ると
だいたい保守的になってしまいます
だから20歳の若者が生涯ズッと
同じ思想を持ち続けるとは思えません
有り得ないです

ジョーダン:悪影響が出るには十分過ぎる程の期間
持ち続けています

フェミ:その様な学生やポストモダニズム信者の教授たちが
かなり迷惑な存在である事は認めますが、
それは多分…

ジョーダン:迷惑どころか、
大学を破壊している様なモノです
これは由々しき問題です
特に人文・社会科学系が破壊されています
理系は今のところ無事ですが、
長くは持ちません
特に科学者は政治が苦手ですから
そして左翼活動家は政治が得意です
だからいずれ彼らが勝つでしょう
アメリカ国立科学財団は
既に大学の数学教授の採用に
「人種の多様性ルール」を導入しています
「ご愁傷様」と言いたいです
これじゃダメなんです
数学の天才なんて滅多に見つかりません
採用基準に幾つもの恣意的な制約を儲け始めると、
優秀な人材がいても、発見できずに
終わってしまうのです


アイデンティティポリティクスというのは、人を人種や身分で分ける事で、人をカテゴライズ化します。それによって、そのカテゴリーは特定の集団になります。この様な事を推し進めているのは、一般の国民ではなく、特定の目的を持つ政治集団です。彼らは社会を加害者の階級と、被害者の階級に分けます。

例えば、白人と黒人。特定の集団を作り上げた後、彼らの問題を解決してあげる。だから自分を支持して下さい―と投票を獲得していきます。そうする為に、彼らには被害者意識を持たせて、特定のグループが特定の待遇をもらうのは当たり前という意識を教えていきます。これは結局、社会の分断に繋がります。

2015年オバマ政権の時、所謂「専門家たち」は、メリーランド州の人口調査を行っていた機関で会議を行って、中東、北アフリカから来た人に新しい人種のカテゴリーを作る事についてディスカッションをしました。

それはオープンなディスカッションになりますので、記録に残っています。でも、実際、中東から来た人は、それにあんまり興味が無い様です。

専門家たちは、もし彼らがこのカテゴリーからベネフィットを得る事が出来るとすれば、彼らは真っ先にそのカテゴリーを支持する事になると言いました。この様な事からも、誰がこの様なアイデンティティポリティクスを推し進めているのかが分かります。

アメリカは最初から、違う人種や民族で出来ている国です。勿論、各人種の割合は時代の変遷によって変わってきました。

1910~20年代、一部の学者はアメリカを多文化国家に変えたいと主張しました。しかし当時の共和党、民主党のリーダー、大統領、最高裁判所から否定されました。

何故なら、それはアメリカという国のアイデンティティに関わるとても重要な事だからです。アメリカは共通の理念がある国で、単純な多文化主義の国ではないからです。

でも、今、左翼はアイデンティティ政治を利用して、アメリカを破壊しています。それを利用して、自由言論を制限し、人の思想を制限します。それだけではなく、ピーターソンが言った様に、今、人文社会科学が破壊されています。

それから、理系まで破壊されてしまうと、社会の発展にも大きな影響が出ます。そのポジションに適切な人は白人だから採用されず、才能を発揮する事が出来ない可能性がありますし、そのポジションに適切では無い人は、特別な人種だから採用されて、最後まで結果を出せずに中退したり、大きな失敗をしたりして、社会の資源の浪費に繋がります。これらの全てはアメリカを破壊する事になります。

幸い、それに気付いて、それと闘っている人は居ますが、まだまだ足りません。これはアメリカ社会、世界にも大きな影響を与える事になりますので、又、これからも引き続き、皆さんに紹介する様にします。

これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。又、このチャンネルを応援して頂ける方は、是非、メンバーシップもご検討下さい。では、又、次回、お会いしましょう。HaranoTimesがお届けしました。




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