長期戦を不可能にする最大限の経済制裁を!

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プーチンが攻撃の前に予測できたことは?
今回の戦争は侵略戦争ではないのか?
NATOが今まで犯した間違い

Harano Times 2022/02/25



皆さん、こんにちは。ウクライナの情勢があんまりにも早く変わっています。ニュースの報道には間に合いませんので、今回は自分が考えている事を中心に話をしたいです。

昨日の動画のコメント欄を見ると、この戦争に対してかなり違う意見があるのが分かります。沢山の方が様々な角度からこの戦争、プーチンの行動、欧米の対応を見て、判断、評価している事が分かります。

新しい気付きを得る機会にもなりますので、興味がある方は、その動画のコメントも見て下さい。

昨日の動画の最後に、ロシアがやっているのは明かな侵略戦争で国際社会でこの侵略戦争を正当化出来ないという話をしました。この侵略戦争という定義に同意しない方も何名かいらっしゃいました。

勿論、皆さんの見解が違うので、特に誰かの意見を一方的に否定するつもりはありません。ここで何故これは侵略戦争だと言ったのかについて話をしたいです。

先ず、ウクライナは国際社会が認める主権がある独立国家です。ロシア、ウクライナの領土の問題の話をする時、又、長い歴史の話が出てきます。

プーチンはウクライナは昔からロシアの領土である。ウクライナを非軍事化、非ナチス化すると言って、それを自分がウクライナに侵略する理由の1つにしました。

でも現実では、歴史上その領土を持っていたからと言って現在、他の人が独立して建国したモノを違法だと認定して、それを取る事は出来ません。

もしプーチンのこのロジックが成立するなら、今のヨーロッパで沢山の国が、自分の歴史を遡って、今のウクライナで起きている戦争の規模より何十倍大きい戦争が起きます。当時ヒットラーが起こした戦争も、この様な理由でした。

もし、このロジックが成立するなら、中国が東南アジアにある一部の国を侵略する事が出来て、アメリカとメキシコもテキサス州を巡って戦争する事が出来ます。

ウクライナがソ連から独立した後、国際社会から独立国家であると認められていますし、今回の戦争が起きて、ウクライナがロシアとの国交関係を切る迄、ロシアもウクライナと外交関係を持っていました。

現代社会の規準で考えると、ロシアがやっている事は侵略戦争です。これは国際社会で正当化出来ないもので、これが正当化されると、世界は又、軍事力が全てである弱肉強食の森林法則(?)に戻ってしまいます。

確かに国際政治では、力によって強い国が弱い国を苛める事は今も存在します。これは国際政治に存在する誰も否定出来ない現実です。

でも、国際政治での外交交渉と、常に何処かの国から軍事侵略を受ける心配をしながら生活する事に大きな違いがあります。ですので、今ロシアがやっている事は侵略戦争です。

何故この定義を先ずハッキリさせないとイケナイかと言うと、この戦争に対する定義は、これから国際社会がロシアに対する対応を決めます。ここでの大前提を間違えると、これから国際社会がどう対応するかが分からなくなってしまいます。

ロシアが今侵略戦争を起こしたので、ロシアは第一責任者として批判されています。もし、今迄プーチンはNATOが約束を守らず、東へ拡張しているという主張が国際社会で一部支持を得る事が出来たなら、今回の事で今迄それが理由にロシアを支持してきた国もプーチンを支持出来なくなってしまいます。

プーチンが自分も承認していた主権国家を攻撃した事で、逆にNATOの拡張に言い訳を与えてしまいました。

これからロシアの脅威を感じたもっと多くの国がNATOに参加する意向を見せて、ロシアがもっと厳しい環境に陥ってしまいます。

ロシアが今、侵略戦争を起こしたので、ロシアは第一責任者として批判されています。でも、戦争が起きたこの現実を踏まえて、何故この戦争が起きたのかについて考えないとイケマセン。

では、NATOには問題は無かったのか?今回は角度を変えて考えてみます。現実に基いて考えると、アメリカという国にとってウクライナはそこ迄重要な国ではありません。

この言い方は今戦争で苦しんでいるウクライナ人には失礼な言い方かもしれませんが、国益の視点で考えると、そうです。

アメリカ国内で沢山の問題が起きて、中共の脅威も増強している今、アメリカがウクライナの為に核兵器を持っている軍事強国と戦争する可能性は低いです。

これは今証明されています。NATOはアメリカに頼っている部分が多いです。アメリカが行動しなければ、NATOも動かない。これもトランプ大統領が「NATOは張り子の虎」と批判した1つの理由です。

ソ連が崩壊後、ソ連、ロシアの勢力範囲にあった国が次から次へとNATOに加入しました。これはロシアにとって脅威になりますので、ロシアがそれに対して反応するのは当たり前です。

では当時、NATOがそれらの国をNATOに入れる時、ロシアが怒って戦争を起こす事を考えていなかったのか?もし考えたなら、何かロシアが戦争を起こす事を止める対策を考えたのか?

NATOが当時ソ連の加盟国だった国を次から次へとNATOに入れる事は国際政治で考えて、賢明ではないと考えている学者が多いです。これについて、又、機会があれば紹介したいと思います。

ロシアが脅威を感じて過激な事をする可能性があるのを知りながら、何故また、その様な判断をしたのか?この視点で考えると、NATOにも責任があります。

ソ連が崩壊した後も、ロシアを欧米の主要な敵として見たのはアメリカ等の大きな間違いです。まともな政治家なら、アメリカとロシアの最大の敵は中共である事を知っている筈です。

もし、アメリカがロシアに好意を示したら、ロシアが拒否する筈はありません。バイデンはロシアを中国に押して、ロシアを敵にした後、逆にロシアに対して、自分の弱さを見せています。

この事でもトランプ大統領の対応は正しかったです。しかし「でっち上げのロシアゲート」のせいで、トランプ大統領は短い任期内でロシアを中国から離して、アメリカと一緒にする事が出来ませんでした。

勿論、これらの要素以外、プーチンが自分の権力を守りたいという野望、ウクライナの国内政治の問題等、未だ色んな要素があります。ここで全部について話が出来ません。機会があれば、お話をします。

この事について私も色々勉強をしていますので、正しい事を言っている自信がありません。これからも勉強しながら共有していきたいと思います。皆さんもコメントで自分の意見を共有して下さい。

プーチンが宣戦するまで、私はずっと今回は全面戦争が起きない、最悪代理人戦争になると思っていました。勿論、この判断は間違っていました。自分の判断力のなさに気付く切欠になりました。

私がそう判断した最も根本にある理由は、ロシアがウクライナを全面攻撃する事はロジックに合わないからです。

ロシアがウクライナを全面攻撃すると、ロシアが失うモノは得るモノより遥かに大きいからです。今もそう思っています。ロシアがウクライナを攻撃すると、国際社会から強い制裁にあい、長期的に考えると、それはロシアが耐えられない事になるからです。

閉鎖的で規模が小さい北朝鮮ですら、制裁に苦しめられて、中共のサポートがないと大変な事になります。ロシアの様な世界と密接に繋がっている大国が厳しい制裁を受けると、長期的に耐えられる筈がありません。

2014年のクリミアの事でロシアが制裁を受けた後、GDPが2年間で半分になって韓国よりも低くなってしまいました。ですので、プーチンの思考能力でこれ位の事は当然知っていると思っていました。

でもプーチンが予測して私が予測出来なかった部分は、欧米各国の弱さです。これについて昨日からズッと話をしていますので、皆さんもウンザリと思う位聞いています。

今日、アメリカとEUはロシアに対する最新の制裁を公開しました。今迄、欧米の制裁の中で1番強いと言われてきたロシアをスイフトシステムから排除する事について、欧米内部で分断が起きています。

最新の報道によると、ドイツやイタリアの反対でアメリカは今の所、ロシアをスイフトから排除する事を決めていません。

それ以外、ロシアのエネルギー産業に対する制裁でも、アメリカとEUは出来るだけ制裁を避ける姿勢を出しています。彼らが制裁を避けている最も大きな理由は、ロシアのエネルギー産業に対する制裁をすると、世界のエネルギーマーケットが混乱してしまう事を心配しているからです。

アメリカで深刻なインフレが起きているし、EUの中でも特にドイツはロシアのエネルギーに頼っているんで、エネルギーマーケットが混乱すると、問題が更に大きくなってしまいます。

ですので今欧米各国は、ロシアと対抗する事で自国の利益の利益を優先しています。これらの全てはプーチンの計算に織り込まれていると考えられます。

勿論、国のトップが自国の利益を優先する事を批判する事は出来ませんが、状況によって勇気ある行動も必要だと思います。

バイデンは再度、ロシアと戦争しない事を明言しました。明日NATOが会議を開いて、対応案を考えると言っています。でもこれはロシアと軍事衝突する事ではなく、つまりウクライナはこれからも基本的に自分の力でロシアと戦争する事になります。戦争になると、色んな情報が飛び回ります。

戦争している国は自分にとって有利な状況を作る為に情報戦争を行いますので、何が本当の情報なのかが分からない事が多いです。ロシアはかなりの勢いでウクライナを攻撃している事が分かりますが、ウクライナもシッカリ対抗出来ている様です。

数百人単位の死者が出ていて、戦争の残酷さを改めて感じる事になりました。今流れている情報では、ウクライナは欧米の武器でロシアの攻撃に何とか耐えている様です。これはウクライナにとって良い事です。

プーチンの目的は何であれ、出来るだけ早く結果を出さないと、時間が経てば経つ程、ロシアに不利になります。これからウクライナがどれ程長い時間対抗出来るのかが重要な要素になります。

ウクライナの国民は今、勇気を出して戦っています。この戦争が1日でも早く終わって、全員が普通の暮らしに戻る事を祈っています。

これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。又、このチャンネルを応援して頂ける方は、是非、メンバーシップもご検討下さい。では、又、次回、お会いしましょう。HaranoTimesがお届けしました。

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闇のクマさんネットニュース 2022/02/25






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