聴衆の心を鷲掴みに出来るこの才能こそリーダーの資質として大事◆戦争という緊急事態の中、パールハーバーに関する認識が間違っていると責める場合じゃない

03192022  ゼレンスキー大統領.jpg

ゼレンスキーのアメリカ国会演説の問題発言について、
日本国会での演説を許可してよかったのか?なぜ日本人が怒っているのか?

Harano Times 2022/03/19



皆さん、こんにちは。3月16日、日本で大きな地震が起きて死傷者も出ました。今流れている写真や動画を見ると、その地震の大きさが伝わってきます。その地震で亡くなった方のご冥福をお祈りします。又、被災地の方々が1日も早く普通の生活に戻れる事を祈っております。では、今日の話に入ります。

ウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカの国会で演説を行いました。その演説で真珠湾攻撃と911テロ攻撃を一緒にした事を見て、日本の多くの方が怒っています。それについて話をして欲しいというコメントもありますので、今回の動画で日本人を怒らせたゼレンスキーの犯した3つの過ちと彼のその話をどう見るべきか、これからどう対応すべきかに関する私の意見についてお話をしたいと思います。

先ず、彼の発言の原文の日本語訳を読み上げます。
パールハーバーを思い出して下さい。1941年12月7日の恐ろしい朝、あなたたちを攻撃してきた飛行機のせいで空が真っ黒になった時、それをただ思い出して下さい。

9月11日を思い出して下さい。2001年の恐ろしい日。悪があなたの街を戦場に変えようとした時、罪の無い人々が攻撃された時、空から攻撃されたのです。

誰も予測出来なかった形であなた方が止める事が出来なかった様に、私たちの領土は毎日これを経験しているのです。毎晩、既に3週間も。
様々なウクライナの都市でオデッサとハルキウ、チェルニーヒフとスミー、ジトミルとリヴィウ、マリウポリとドニプロ、ロシアはウクライナの空を死の源に変えてしまったのです。何千人もの人の。

これが今、話題になっている部分です。全文のリンクを説明欄に入れておきますので、ご興味のある方はご覧下さい。(ここでは太字部分)

彼が何故この様な発言をするのかを知る為に、彼の最近行った一連の演説を知る必要があります。

彼がイギリスの議会で演説をした時、彼は元イギリスの首相チャーチルの有名な演説を引用して「海で空で我々は最後まで戦う。如何なる犠牲を払おうとも、我々の土地を守る為に戦い続ける」と発言しました。

その事を報道する全てのメディアは彼がチャーチルの演説を引用した事を報道しました。勿論、この引用はイギリスの議会で良い反響を得ました。

彼がドイツ連邦議会で演説を行った時、1987年アメリカのレーガン元大統領が西ベルリンで行った演説であったフレーズ「壁を壊しなさい」を引用して、冷戦時代に東西ベルリンの教会所に培われたベルリンの壁ではなく、欧州とウクライナを隔てる新たな壁が再び現れたと指摘し、親愛なるショルツ首相に言いたい。
この壁を壊しなさいと発言しました。

今回彼はアメリカの国会で真珠湾と911の事を持ち出して話をしました。又、空からの攻撃を強調しましたので、ウクライナの防空がかなりプレッシャーを受けている事が分かりますし、今回、アメリカやNATOに飛行禁止区域を設置、若しくは飛行機や無人機の支援を求める為の伏線でもあると考えられます。

この3回の国会演説の内容から分かるのは、ゼレンスキー大統領は各国で演説する時、その国の人の心に刺さる話をして、その国の議員、国民の感情に訴え、その国から支持してもらう為に話をしました。

支持してもらうという特定の目的を持って演説を行っているという視点から考えると、彼は成功しています。彼の演説の原稿を用意しているチームは大衆の感情に訴える部分でよく仕事をしているとも言えます。

これから日本で演説を行う時、日本とロシアの戦争の話をするかもしれません。しかしアメリカ人の心に刺さる演説を作る為に真珠湾と911を一緒にしました。何故、この話を聞いて、多くの日本人が怒っているのか、それはゼレンスキー大統領がここで3つの過ちを犯したからです。

1つ目は、その真珠湾攻撃は本当に日本が侵攻したくて行った攻撃なのか?この話については、未だに議論が残っています。

マッカーサー司令官は彼らが戦争に飛び込んでいった動機の大部分が安全保障に必要に迫られて事だったのですと発言した事があります。

又、ルーズベルトは当時、日本が戦争を避ける為に行った交渉や妥協を無視し、日本を窮地に追い込み、日本がその状況に責められて攻撃を行う事を知りながら、真珠湾の米軍に通知をしませんでした。

ですので、それはルーズベルトが第二次世界大戦に参加したい為に探した言い訳です。此処で詳しく話をしますと話が長くなります。それに関連する歴史学者の演説をこのチャンネルで公開していますので、コメント欄にリンクを貼っておきます。ご興味のある方はご覧下さい。(此処では太字部分)

しかしこの事は国際社会で一般的に知られていません。真珠湾攻撃と言えばそれは日本がアメリカと戦う野心で行ったアメリカに対する奇襲であり、完全に日本の愚かな過ちと見られています。

私がこの事を知ったのも、このチャンネルを始めて、日本の沢山の保守派の先生の話を聞く様になってからです。この事に興味があって色々勉強する人以外、真珠湾攻撃に対する認識は変わらない筈です。

又、この話を知っても、既に数十年頭の中に入っている認識は簡単に変わらないでしょう。ですので、この視点で考えると、ゼレンスキーと彼のチームはこの歴史を知らなかった可能性があります。国のトップだからと言って、何でも知っているワケではありません。

言い方を変えれば、残念乍ら、彼の認識はこの世界の多くの人の認識になっています。この認識を変える為に、まだまだ色々努力が必要です。

彼が犯した2つ目の過ちは、真珠湾攻撃は軍事施設への攻撃で、911の様な民間施設への無差別攻撃とは性質が違います。

ロシアは今、民間施設に対しても攻撃をしていますので、そこの性質が違うのは明らかです。

もし911と一緒に話をすると、真珠湾攻撃もテロ攻撃に見えるので、一緒にすべきではありません。でも、先程お話をした様に、これは世界の認識になっていますので、一緒に置かれても、日本以外の人でそれは変だと感じる人は少ないでしょう。

彼が犯した3つ目の過ちは、彼はこれから日本でも演説を行う様に色々調整している時期で、その話をしました。

もしアメリカで真珠湾の事を言うと、日本での演説に何か影響が出ないのかという事を考えなかった事が分かります。もし此処で日本と関連性がある真珠湾の話をしてしまうと、日本で演説を行う時、自分のイメージが悪くなるのかという事を考えていなかったのが分かります。これは彼らの配慮不足です。

でも、彼はイギリスの議会での演説で、チャーチルの演説を引用しました。そのチャーチルの演説は正にドイツと闘う為に行った演説です。

勿論、この話をすると、真珠湾攻撃とドイツが行った戦争と質が違うという意見が出ると思いますが、これはその歴史を知っている人が持つ観点です。先程話をした通り、ゼレンスキーは国際社会の今の共通認識に基いて話をしていますので、ドイツの侵略も日本の真珠湾攻撃も同じ扱いになります。

ですので、彼は次の国で何を話すのか、どう思われるのかをあんまり考慮せずに、掴んだ機会を最大限に活かすという所に焦点を当てているのが分かります。

又、アメリカは彼が応援して貰いたい一番重要な国ですので、アメリカ人に刺さる演説をしたくて、その2つの例を持ち出したと考えられます。実際、その後、アメリカは応援のレベルを上げましたので、効果が出たのは否定出来ません。

この話が出た後、「もうウクライナを応援出来ません」「応援金を返せ」「日本の国会での演説を断るべき」という意見も出ました。ゼレンスキーの演説は日本人の多くの方の感情に傷をつけたのは明らかです。

では、これにどう対応すべきか?先ず、国会での演説について、私がこの動画を作っている時点で、既に彼が日本の国会で演説を行う事が決まりました。

彼が日本の国会で演説を行う事を許可した事は正しい判断だと思います。何故、そう言えるのかと言うと、今回のウクライナ戦争によって世界の情勢が大きく変わります。これは誰も否定できない事です。

戦争の理由が色々あるにせよ、最終的に欧米、日本等の国とロシア、これからの状況に依って、ロシア・中国との対立になります。

ロシアが今回戦争を始めた事によって、世界を敵に回しました。今のロシアに対する制裁、ロシア国内の反対の力等を考えると、プーチン政権がこれから何処まで存続出来るのかが分かりません。

仮にプーチン政権が生き延びたとしても、ロシアの経済は何十年も後退して、高い確率で核兵器以外で世界で影響力を持つ大国のリストから消される事になります。

これから世界が大きく変わり、世界の秩序が大きく変わる時、日本が今、何処に立って、どう動くべきかは、日本にとってとても重要です。このタイミングでゼレンスキーは影響力のある国でしか演説を行いません。

日本はアジアの最も重要な民主主義陣営のメンバーとして、彼の演説を受け入れるべきだと思います。

世界の秩序が色々変わるタイミングで、日本の今の対応は、これからにとってもプラスだと思います。

又、今回ウクライナがロシアに侵攻された事に色々理由がありますが、その中の最も重要な理由の1つはウクライナに強い軍事力がなかった事です。これは日本の現状と一致します。

日本の自衛隊はとても強いと海外で言われます。こう言われる理由は、第二次世界大戦の時の日本軍の実力と、今の日本の科学技術と経済力を併せて考えて、。自衛隊は強いと評価されている部分が大きいです。

ロシアがウクライナに侵攻した様に、中国が台湾を攻撃するかもしれません。勿論、ロシアが受けた対応を見て、中共は色々考えるかもしれませんが、独裁者の習近平がどう考えて、行動するのかは予測し辛いです。

そうなると日本が真っ先に巻き込まれます。台湾の事ですので、米軍が動く可能性が高いですが、万が一の場合、今の自衛隊だけで、何処まで対応出来るのかがかなり現実的な問題になってきます。

今回ゼレンスキー大統領が日本で演説を行う事を切欠に日本も軍事力を上げる事について、もっと議論すべきです。平和憲法があるからと言って、他人から攻撃されない事は保証されていません。

この国会での演説を大きく報道して、日本も国防の事をもっと考えるべきという世論を作り上げる必要があると思います。

ではゼレンスキーがそう発言したから、ウクライナを応援しないという意見はどうでしょうか?勿論、彼の発言で冷めてしまった方も少なくないでしょう。でも、彼の発言だけで、ウクライナが侵攻された事を許してはいけません。

今回の戦争が起きた色んな理由について、既に沢山の人が話をしていますし、ウクライナ政府の腐敗や、バイデン政権の弱腰等の話はズッと議論されています。これはこの戦争を理解する上で知る必要がある事です。

しかしウクライナの国民、ウクライナの戦士、国際社会から応援に行っている人、実情を知らなかったロシア人の兵士は毎日亡くなっています。この状況でロシアの侵攻を許すと、もっと多くの人が犠牲になります。

勿論、ウクライナ政府には色々問題がありました。ゼレンスキーにも落ち度がありました。私もそれに関連する他の字幕動画を用意しています。ですので、ゼレンスキーの発言だけで、ウクライナが侵攻される事を許してはいけません。

今回ゼレンスキーは外部から応援してもらいたい気持ちが強かった故に日本人の多くの方の感情に傷をつけてしまいました。だからと言って、ウクライナを応援する事を止めることは出来ません。

でも、ウクライナを応援する事とは別に戦争が終わった後、日本は大使館等を経由して、この事に対して、抗議を入れるべきだと思います。

ゼレンスキーの発言の何処が間違えているのかを日本政府の立場に立って、シッカリ話すべきだと思います。戦争の時に、日本政府はウクライナ側に立って出来る事をした。ゼレンスキーの発言に大人の対応をして、国会での演説を受け入れたので、戦争後にシッカリ話をすると、ウクライナ側も受け入れ易いでしょう。

これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。又、このチャンネルを応援して頂ける方は、是非、メンバーシップもご検討下さい。では、又、次回、お会いしましょう。HaranoTimesがお届けしました。

HaranoTimesさんがアップして下さった短い動画
【日本語字幕】
バイデンが一番削除したい動画の一つ
(彼が削除したい動画が多しぎると思います)
詳細について、また今後の動画で説明するようにします
(知っている方も多いと思いますが)

2022/03/19


ウクライナへの融資保証をする為に、
関係者を説得しに足を運んだよ。
キエフを訪問するのは、12~13度目だった。
10億ドルの融資保証をすると発表する予定だった
ポロシェンコ大統領とヤツェニュク首相は
検事総長を解任すると約束したのに、
実行していなかったんだ
彼らはその侭記者会見に臨もうとしていた
私は「それなら10億ドルはやらないぞ」と言った
すると彼らは
「あなたにそんな権限はない
大統領ではないのだから」と言った
私は「じゃあ大統領に電話してみろ
10億ドルはやらないと言ってるんだ」と言った。
そして
「私は後6時間で出発するからな」と
念押しした
「検事総長をクビにしないなら
金はやらん」とね
案の定、あのクソ野郎はクビになった
そして代わりにマシな人間を任命したのさ



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