確かに臭い!あの国の破壊工作か?

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重要ガスパイプ、
「ノルドストリーム」が◎発によって破損、
誰がそれを破壊したのか?
これからの戦局にも影響が出る

Harano Times 2022/09/29


皆さん、こんにちは。今日の最も大きいニュースの1つはロシアからドイツに延びる天然ガス供給パイプ「ノルドストリーム1と2」に前例の無い損傷が確認された事です。

2つのパイプに合計3個の損傷が確認されています。今の損傷の状況から見ると、短期間で修復不可能です。今回の動画ではパイプ1、パイプ2とシンプルに言います。

デンマーク軍が気泡と荒れた海面が映っている写真を公開しました。既にその周辺は航行禁止区域に設定されています。

ウクライナ戦争が始まった後、ドイツは外部の圧力で出来たばかりのパイプ2の正式運営を止めました。

今迄ロシアはヨーロッパに圧力を掛ける手段としてパイプ1のガスの供給量をコントロールしてきました。7月頃、ガスの供給は既に半分まで減らされて、数週間前からロシアは技術のトラブルという理由でガスの供給を止めていました。

ガスの供給は止まっていますが、圧力の均衡を保つ為に、パイプの中にはガスが充填されています。

パイプラインの運営会社は「同じ日に数ヶ所で損傷が確認された事は前例の無い事だ。復旧時期は未だ見通せない」と言って、パイプの圧力低下の可能性を調べています。

ウクライナ戦争が始まってから、このガスパイプはズッと注目されています。ロシアはこのパイプを使って、欧州にガスを供給してきました。そのガスパイプが損傷した事は、今進行している戦争に大きな影響を与えるのは間違いありません。

パイプの損傷が確認されたのと同時にアメリカはロシアに居るアメリカ人が直ちにロシアから離れる様にと警告を出しました。この事からも、これから戦争が更に悪化する可能性があるのが分かります。

今のタイミングで同時に複数個所で損傷が確認されたので、単純に何か自然な損傷ではないのが分かります。

今、世界中で「誰がこのガスパイプを破壊しようとしたのか?」という話が議論されています。今回の動画で、このガスパイプが意図的に破壊された可能性を証明する今出ている証拠と、それを破壊した可能性があると言われている4つの国を紹介します。

スェーデンの国家地震局に依ると、今回破損が確認された同じ海域で2回爆発による振動が確認されました。1回目は現地時間26日の2時です。2回目は同じ日の7時頃です。

地震の専門家は損傷した部分との場所は合致していると結論を出しています。又、損傷が起きた部分の間には8kmの距離があります。特に大きな自然災害が無いのに、同時に3ヶ所で爆発による損傷が発見されると人為的な破壊活動によるダメージであると考える事が出来ます。

そしてEUは正式にそれは破壊活動だと判断しました。海底に敷かれているガスパイプの作りはかなり丈夫ですので、どこかのテロ組織だけでは、それ程の破壊活動が出来ない筈です。少なくとも、その可能性は低いです。

そうなると国家レベルでの破壊活動だと考えるのが自然です。ではどの国が破壊活動を行ったのか?この様な損傷が起きると、誰が受益者なのかと考えるのが普通です。

この視点から、今ネットで一般的に言われているのはアメリカ、ロシア、ウクライナ、ポーランドです。これから各国に関連する話を紹介します。

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先ずはポーランドの話をします。ポーランドは最近、ノルウェー、デンマーク、ポーランドの間のガスパイプライン「バルティックパイプ」を正式に開通したばかりです。今回のガスパイプの損傷は、これらの国にガスの供給に影響が無いし、逆にこの新しいパイプの価値が上がり、収益アップに繋がります。

今回パイプが破壊された後すぐ、ポーランドの元外交長官はTwitterでガス漏れの写真をアップして、それに「ありがとうアメリカ」とコメントして喜んでいました。

彼の追加説明から分かるのは、「今回破壊されたラインはロシアが東ヨーロッパの各国を脅かす為の物である。20年来東ヨーロッパはそのガスパイプの建設に反対してきた。今海底に200億ドル分の廃鉄がある。それはロシアが払った対価である」と言いました。

でもポーランドが受益者であるとは言え、ポーランドが破壊活動をしておいて、その後に世界に向けて喜ぶバカな事をしない筈です。

ではウクライナは何故受益者になるのか?その理由は明白です。ロシアが今迄戦争を継続している理由の1つは、戦争によってエネルギー価格が高騰し、ロシアはエネルギーの輸出から資金を獲得して、それを戦争資金に使っています。

そのパイプが無いと、ロシアが今後、戦争資金を集める重要な方法をなくす事になります。又、ロシアはそのパイプを重要な交渉材料にしてドイツに圧力をかけています。

もし、このパイプが完全に止まったら、ロシアがドイツに圧力を掛ける手段がなくなりますので、ドイツもロシアからガスを手に入れる事を断念して、他の国と同じ様に完全にウクライナ支持に回る可能性があります。

もう1つの理由は今回破壊されたパイプが出来る迄、ロシアはウクライナを通過するパイプを経由してヨーロッパにガスを販売していました。海底のパイプが出来た後、ロシアが直接ドイツにガスを販売する事が出来る様になり、ウクライナを経由しなくなりました。それもプーチンが今迄かなり安心してウクライナの領土を狙ってきた理由の1つです。
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海底のパイプが止まった後、ロシアが引き続きヨーロッパでガスを販売すると考えれば、ウクライナ経由のパイプを使わないといけなくなります。その場合、ウクライナはロシアからエネルギーを調達する事が出来て、費用を徴収する事も出来ます。

でも今戦争している2つの国ではそこまで出来ないかもしれません。ウクライナは受益者になるとは言え、ウクライナが本当にそこまでするのかというのも1つの疑問点です。

今、世界の多くの国から支援されているウクライナがパイプを破壊した事がバレると、支援される側から批判される側に変わる可能性があります。欧州はウクライナのせいでガスの調達が大変な事になって冬が大問題になり、欧州各国の国民が政府に圧力をかけて、ウクライナへの支援をやめる様にする可能性があります。

ロシアが今使っているガスパイプを破壊して、世界からの支援をなくす事は、かなりリスクが高く、ペイ出来ない事です。世界からの支援をなくしてしまうと、戦争では勝てません。

そして距離的にも今回破壊された部分はウクライナから離れているポイントになりますので、ウクライナの海軍がそこまで行って行動する余裕があるのかも1つの問題です。

ではアメリカは何故受益者になるのか?そのガスパイプが止まれば、欧州は米国からのエネルギーの輸入を増やさないといけなくなりますので、アメリカのエネルギー会社が儲かります。

同時にドイツに断念させて、完全にウクライナ支持の側に回す事が出来ます。安全面と利益面を考えて、アメリカはそのガスパイプにズッと反対してきました。安全面は先程お話をした、ロシアが直接ドイツまでガスを送る事が出来ると、ウクライナや他の東ヨーロッパの国がロシアの危険に晒されるからです。

トランプ大統領がその建設に反対していましたし、そのラインの建設を阻止する為に制裁措置までとりました。

彼の逆を行くバイデンがホワイトハウスに入ってから、その制裁措置を解除しました。ウクライナ戦争が送る前、バイデンは「もし戦争が起きると、アメリカはそのラインを止める事が出来る」と発言をしました。

フォックスニュースのタッカーカールソンは、この事でバイデンを批判して、ヌーランド(米国務次官)の発言を引用しました。今年の1月ヌーランドも、もしロシアがウクライナを侵攻すると、そのガスパイプの事は進まないと発言をしました。

彼の発言は、今、アメリカがそのパイプを破壊したと言われている根拠の1つになっています。
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又、先程紹介しましたポーランドの元外交長官が言った「ありがとう、アメリカ」という言い方も、今回の事をやったのはアメリカというイメージを作っています。

破壊活動を行ったのはアメリカではないと主張する人の理由は、バイデンがそういう発言をしたのは、パイプを破壊するという意味ではない。実際、戦争が起きた後、アメリカの圧力で、ドイツは確かに2番ラインを使う事をやめました。

それも事実上、パイプを止めた事になる。又、今は戦場の状況が変わって、ロシアが泥沼に嵌っているので、アメリカが今更、そのパイプを破壊する必要がない。やるなら、もっと早い段階でやっていた。しかも、そもそも今、それらのパイプは実質停止状態になっています。戦争資金を得る事が出来ていないので、破壊する必要がない…等です。

最後の可能性はロシアです。今回爆発が起きたエリアは、ロシアの潜水艦の活動範囲になりますので、ロシアにはその実力があります。

では、ロシアが何故、そのパイプを破壊したのか?

今一般的に言われているのは、そのパイプを破壊する事によって、そのエリアの海底にある通信ケーブル等の重要なインフラを破壊する事が出来るというメッセージを出して、ヨーロッパに圧力を掛ける事が出来るからです。

そのパイプはロシアが金儲けをする重要な手段ですので、ロシアがそれを壊すと、自爆した事になるという考え方があります。短期的な視点で考えると、その見解には問題があります。

何故なら、その2つのパイプは元々止まっており、ロシアはそのパイプを経由して、欧州にガスを売っていたワケではありません。ですので、それを破壊しても、今のロシアに何か大きな影響があるワケではありません。

ロシアはエネルギーを中国、インド等の国へ輸出していますので、収入がそこまで大きな影響を受けていません。

勿論、長期的に考えて、戦争が終わった後、ロシアと欧州の関係が回復した時に、そのパイプを再開する事は可能ですが、今の戦争がいつ終わるのかが分からないので、いつ普通に使える様になるのかは分かりません。

又、ロシアと欧米の関係がどこまで回復するかが分からない前提で考えると、欧州が又、エネルギーの供給で完全にロシアに頼る事を選ぶのかが分かりません。この時点で、ロシアがエネルギーを販売するという目的で考えた場合、そのパイプがいつ機能するのかハッキリ分からないので、利用価値が減っています。

プーチンにとって、価値がなりパイプを使って欧米との交渉材料にしても、これからその効果が弱くなっていきます。

勿論、そのパイプを利用する効果が弱くなっているとは言え、いつでもドイツ迄ガスを送る事が出来るパイプが存在する事は、ロシアにとってプラスに働きますので、そのパイプがロシアの交渉材料になるのは間違いありません。だからロシアはパイプを破壊しないと主張している人も多いです。

今回、ガスパイプが破壊された後、疑われている4ヶ国を皆さんに紹介しました。皆さんは、どう考えていますか?是非コメント欄で教えて下さい。

今の情報だけでは、誰がやったのかハッキリ分かりませんが、これから又、他の関連情報が出て来ると思いますので、何かアップデートがあれば、皆さんに紹介します。

今年の冬、ヨーロッパのガス供給が更に厳しくなって、そこの人々が又、大変な状況に置かれる事になってしまいました。

これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。又、このチャンネルを応援して頂ける方は、是非、メンバーシップもご検討下さい。では、又、次回、お会いしましょう。HaranoTimesがお届けしました。

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