文字起こしに夢中になっていて、気付いたら、調査監督委員会の狩人に端を発した梅爺関与関連のレポートが出てきて2度ビックリ❣HaranoTimesさんの奥の手に拍手喝采‼

11262022  ウルムチプラス梅爺.jpg

今回の抗議活動は独立運動につながるのか?
ウルムチのウイルスが突然消えた、
なぜその奇跡が起きたのか?
ウイグルで火災がきっかけで、抗議活動が起きた、
その成果は?

Harano Times 2022/11/26



皆さん、こんにちは。既に他の情報ソースでも確認していると思いますが、ウイグルのウルムチで或る火災事件を切欠に、多くの住民が反対活動を行って、ロックダウン解除を求める事が起きました。今日は、その事について、お話をしたいと思います。

その話を始める前に、1点、前提条件として話をしたいのは、今回、この件のニュースを見て、ウイグルに居るウイグル人が」反対活動を暴動を起こしていると理解している人もいらっしゃる様ですが、今回の反対活動を行っている人の大半は、ウイグル人ではなく、現地の漢民族です。

ウイグルというと、自然とウイグル人だと考えている人が多いですが、実際の状況はもっと複雑です。

中国の他のエリアの漢民族が長年間ウイグルへ移住し続けた理由で、今、ウイグルに居る漢民族はかなり多いです。

2021年に中共が公開したデータによると、ウイグルに居る漢民族の比率は42%で、ウイグル人を含む他の少数民族の比率は58%です。そのレポートにはウイグル人の人口が安定的に増えているという文言があったので、それは今迄の人権問題を否定する言い方であるのが分かります。

つまり、そのデータは信用出来ません。元々中国のデータは信用出来る物ではありません。特にこの様な政治目的が強い所では、本当のデータを使うワケがありません。

ウイグルというだけで、ウイグル人という判断をする事が出来ません。ウイグルの半分以上の人は漢民族で、地域や都市によって、漢民族の比率が更に高いです。今回、反対活動を行った人の大半は漢民族です。

ウイグル人はこの数年間の様々な事によって、かなり厳しく管理されている為、そう簡単に動きません。何か理由をつけて彼らを牢屋に放り込む事は簡単ですので、ウイグル人はかなり慎重になっています。

海外に居るウイグル人の知り合いの話によると、彼女はウイチャットのSNSでその火災の事について話をした後、彼女の家族から連絡が来て、警察が来たので、早く削除する様にと言われた様です。

これはウイグル人が直面している現状。ウイグルと言っても、地域によって対応が違うが、中共のウイグル人に対するコントロールはかなり強いので、この様な問題が起きても、ウイグル人は簡単に出られません。

コロナの事で抗議をしても、国家分裂罪を起こしたテロリストにされてしまいます。勿論、それでもロックダウンに耐えられず、今回の抗議活動に参加したウイグル人が必ずいる筈ですが、抗議活動の主体ではありません。

つまり今回の問題を見る時、着目すべきポイントは中共が全国で行っているコロナゼロ政策です。

ウイグルは中国全国で見ても最も強い管理体制を構築している地域になりますので、ロックダウンの制限がかなり行き届いています。

それ以外、ウイグルで問題が起きない様にする為に、解放軍・警察をかなり強化していますので、もし軍隊を使いたいなら、他のエリアより簡単に動きます。

でも同時に世界から注目されているエリアですので、何かやり過ぎると、又、国際社会で色々起きますので、慎重に対応しないといけません。だから今回の問題の対応で、中共は少し悩んでいるかもしれません。

では、今回起きた事について、まず簡単に紹介します。11月24日ウルムチの或る高層ビルの15階で火災が発生し、その火は17階まで広がりました。そして煙は21階まで蔓延しました。

火災が起きた後、住民が現場から離れようとしても、コロナゼロ対策で、その団地周辺はハイリスク・エリアになり、マンションの出入り口、そして一部の部屋は外から閉じられていました。

又、住民が勝手に車で移動出来ない様にする為に、団地の出入り口に柵・柱等を作っていました。

今回火災が起きた後、火災が起きた階層の住民が逃げられず、消防車が行っても中に入れませんでした。柵や柱を撤廃する為に時間が掛かり、撤廃作業が終わっても、中に入っている居住者の車が邪魔になりました。

車のオーナーが隔離されて家に居ないか、多くの人が4ヶ月も閉鎖された侭、車が使われなかったので、バッテリーが上がって、エンジンがかからない等の事が起きて、消防車が直ぐに現場に近づく事が出来ませんでした。

この様な状況が起きたので、消火する重要なタイミングを逃してしまい、大変悲惨な結果になりました。

当局は10人の死者が出たと言っていますが、実際は40人以上と言われています。中共にとって、死者数は命と関係ない、幹部たちの将来と関わる数字になりますので、本当の死者数は10人以上と考えても問題無いでしょう。

この様な多くの人が亡くなる大きな事件で中共は死者のリストを絶対に公開しません。何故なら、そのリストを公開してしまうと、自分の親族がそのリストに入っていない事に気づく人が出てきてバレるからです。だから死者の数だけを公表して、名前は絶対公表しません。

知らない人も多いと思いますが、1994年ウイグルのカラマイという都市で、大きな火災が起きて、325人が死亡し、その内288人が子供でした。

当時、中共の幹部が来た事を祝う為に、500人の子供たちがコンサートホールでショーをする事になりました。途中で、そのホールで火災が起きて、建築物の材料の関係もあり、火が直ぐに広がってしまいました。

その緊急の時「幹部を先に出しなさい」という人が居たので、二十数名の幹部が唯一の出口から離れたが、その後、電気もない混乱の中で、他の人がタイムリーに離れる事が出来ず、325人が亡くなりました。その内288人が子供で、36人の大人の大半が教師でした。その事件は幹部を先に行かせる為に大きくなってしまった火災事件です。

今回ウルムチで起きた事件は、幹部が国民を外へ行かせない為に起きた悲劇です。今回の火災が起きた後、当局が開催した記者会見で、火災が起きたマンションのドアは閉鎖されていないと主張しました。

つまりドアは開いているのに、彼らは逃げなかったという事になります。「消防車が入らなかったのは、一般車の邪魔があったから。死者が出たのは、住民の防災意識が弱かったから」と主張しました。

その記者会見を見て、現地の人はどう思ったでしょうか?今回の火災の事が中国で一気に拡散されたので、注目を集めました。

そしてウイグルの住民が閉鎖された団地を突破し、外に出て、抗議活動を行いました。既に4ヶ月位閉鎖された住民は、もう限界にきている様です。

今、ネットの公開されている動画によると、多くの住民は既に現地の政府ビルの前に行ってロックダウンを解除する様にと抗議活動を行いました。そして沢山の人が警察と対立して、住民たちが警察を批判する動画も流れています。

今の所、警察や軍人が住民を暴力で弾圧するシーンがありません。逆に住民たちが現地の幹部を囲い込んで、大声でロックダウンを解除する様にと罵倒していた時、幹部が「明日中にロックダウンを解除する。出来なかったら、仕事を辞める」と言っているシーンが流れています。

その動画の内容を見る限り、捏造ではなく、現地の動画です。でも、彼らが本当に解除するかどうかは未だ分かりません。

最新の情報に依ると、11月26日ウルムチのパンデミック対策部署が記者会見を開いて「ウルムチのパンデミック対策の成果が出て、ウルムチは社会面で、基本コロナゼロの目標を達成出来た」と発表し「これから段階的に生活と秩序を回復させる」と発表しました。

こうも簡単にウルムチのコロナの状況が一気に改善してしまいました。でも同時に、彼らは「リスクは未だ存在する。この成果を固めていかないといけない」と言って、自分の逃げ道を残しました。

では、これでウルムチの状況は改善するのか?その可能性はありますが、今は断言出来ません。でも、少なくとも、今迄の状況で判断すると、住民たちの反対活動に効果があったと言えます。

冒頭で話をした様に、今回の事件で着目するポイントは、中国の他の地域と同じく、コロナゼロ政策です。もし、コロナゼロ政策が緩くなれば、今の反対活動が消えていきます。

この反対活動から、ウイグルの独立に繋がるという楽観的な観測もありますが、それは無理です。少なくとも今の状況では無理です。今の抗議活動は漢民族です。漢民族がメインでやっているコロナ政策に対する抗議であり、人権問題に対する抗議ではありません。

もし、中共が引き続き、ウイグル人に厳しい対応をとると、彼らの大半の人はそれを支持する筈ですので、今回の事をいきなりウイグル独立に繋げるのは無理がある事です。

今、ウルムチだけではなく、中国の複数の都市で抗議活動が起きています。以前の動画でも話をした事がありますが、中共の暴力鎮圧はかなり強いです。しかし、もし複数の場所で同時に抗議活動が起きると、中共でも手が負えなくなります。

今は正に、その状況になりつつあります。もし本当に全国各地で同時に問題が起きると、中共でも抑えきれません。

この状況で中共にとって1番良い対策はコロナゼロ対策を解除する事です。でも、それは習近平が今迄ズッと続けてきた事で、少なくとも来年の上半期、中国の政府官僚の入れ替えが終わって、自分の権力を固める迄、彼はこの便利な政策を残したいでしょう。

だからいつも最悪の選択肢をする習近平がその政策を失くせるかは分かりません。全国で問題が起きると抑えきれないので、制限を緩める事は避けられません。

でも、中共が心配する事は、住民が反対活動を行って、良い結果を手に入れれば、それは彼らの次の反対活動に繋がる可能性がある事です。だから中共は制限を緩めながら、同時に反対活動で活躍した人に手を出す可能性が高いと思います。

中国全国でズッと抑圧されている怒りは今回ウイグルで起きた事の様に何かが切欠で爆発する可能性がありますので、今の政策を変えない限り、これからも暴動が止まらないでしょう。

これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。又、このチャンネルを応援して頂ける方は、是非、メンバーシップもご検討下さい。では、又、次回、お会いしましょう。HaranoTimesがお届けしました。


生々しい報告書へのリンク

11262022   ホウコクショ.jpg

ナザレンコ・アンドリーさんのTwitterへのリンク




政治ランキング

ニュース全般ランキング

全般ランキング

この記事へのコメント