( ^^) _旦~~ 或る程度豊かなのは都会だけ…格差が大きい隣国経済事情

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中国が崛起するとまだ信じても良いでしょうか?
中国の経済は引き続き高速に成長して、
近い将来、アメリカを超えるでしょうか?

Harano Times 2021/07/20



皆さん、こんにちは。今回の話ではニュースの紹介ではなく、今迄良く出る話、皆さんのコメントでもよく見る中国の発展の話をしたいと思います。

中国のメディアでは、中国の崛起(くっき)という言い方をよく使います。国際社会で、アメリカは崛起する中国を認めるべきという言い方もあります。又、今迄、中国は必ずアメリカを超えるという言い方もありました。

では、これらの考え方は今もこれからも通用するでしょうか?中国はこれからも本当に発展していくでしょうか?

2010年頃から、この中国台頭論の話が頻繁に出てくる様になりました。又、その時、この話はほぼ事実として見られ、疑う人も少なかったです。

2010年ころの私に言わせたら、私もその可能性があると考えていました。でも、この数年間で起きた事を見て、この考え方を疑う人が増えてきたのは間違いないです。

中国の経済が引き続き発展して、中国共産党が言っている様に、中国が崛起するかどうかは、この世界にとってとても重要な議題です。

何故なら、国のレベルで考える場合、今後中国との関係をどう見ていくのか等の問題を考える時に、やはり中国の国力は今後どうなるかを考えないといけません。

企業の場合は、これから中国に進出する場合、将来性があるかどうか等の問題を考えないといけないです。中国がこれからも高速に成長するかどうか、又は、アメリカを超えるぐらい成長するかと考える時は、その前提条件を考えないといけないです。

以前、会社の内部研修で、ある講師から何かを根拠にして結論を出す時に、その根拠をアンカーとして考えるという話がありました。アンカーというのは船が水面上で止まる時にチェーンで吊り下げるアンカーの話ですね。

アンカーがあるから船は基本そのエリアから離れない様に固定されます。でも、アンカーを引き上げると船は波に乗って場所が変わってしまいます。

だから何か結論を出す時にいくつかのアンカーを決めて、もしこれらのアンカーが外れてしまうと結論を変えないといけないという考え方をします。

そのアンカーの例え方がかなり覚えやすかったので、未だに忘れていません。ですので、この問題を考える時は、中国が成長、発展する前提条件を考える必要があります。

因みに今回の話は中国が崛起するかどうかを討論する話で、中国共産党が崩壊するかどうかの話ではありません。共産党の崩壊は時間の問題ですが、いつ崩壊するかは誰もわからないので、根拠に基づいて、その話の解説が出来る自信がありません。

ですので、これからの話は、中国共産党が存在する前提の話です。では、その前提条件になるアンカーは何かと考えていくと、先ず、考えないといけないのは中国の政治の問題です。

中国共産党は鄧小平の時代に決めた、共産党内の権力闘争、各階級間の闘争ではなく、経済の発展を重心に置く国策に戻れるかどうかです。

鄧小平の時代から、資本主義を中国に導入して、中国の経済が成長しました。中国社会の状況を見ると分かりますが、社会主義は名前だけで、中国ほど資本主義の国がないぐらい、中国は資本主義の国になってきました。

でも、習近平が共産党のトップになった後、得に最近の5年間位で習近平が行った政策を見ると分かりますが、習近平は毛沢東と同じ地位を追求して、共産党内での独裁を目指して行動しています。

その結果としては、中国共産党は、又、党内の権力闘争、政治闘争を中心とする状況に戻ろうとしています。

中国共産党が権力相当、政治闘争に力を出している限り、中国の経済が成長し続けるとは考え辛いです。これは1本目のアンカーです。

次は経済政策です。中国の経済が成長し続けるかどうかを考える時に、何故経済政策が先に来ないのですかと思う方がいらっしゃるかもしれません。

政治体制が人の行動を決めて、人の行動が経済活動を生みます。だから政治が先で、経済が次です。いつも政治経済という言い方がしますが、これが理由ですね。

中国の経済が今迄の様に成長出来た理由は、政治面で経済の発展を中心に置くという国策を出したから、それに合わて経済政策として、民間企業、私有企業の発展を必要以上に制限しない。外資企業、投資を取り込んでいきました。

でも、皆さんがご存じの様に、今の状況は違います。最近の例だけを挙げると、中国共産党は中国のIT企業に対する制限を厳しくしていて、簡単に上場出来ないようにしているんですね。これは民間企業をサポートしている姿勢ではありません。

勿論、これらの裏には、又、中国の政治状況が絡んできます。これについては、過去の動画で皆さんに紹介した事がありますので、ここでは詳しく説明しません。

又、民間企業に対する制限を強化していると同時に、効率が悪い国営企業に対するサポートを強化しています。勿論、米中貿易戦争があって、外資企業の中で、中国から撤退する事を選んだ企業もありますが、中国共産党は外資企業に対して、自分の政治的なニーズに合わせて、嫌がらせをしたりして、外資企業が安心して商売出来る環境を作っていないです。

その結果、中国は世界のサプライチェーンから徐々に外される事になって、世界工場の立場を徐々に失うことになります。

この対外向けの経済政策以外に中国国内のインフラの建設等もありますが、そのスピードも落ちてきています。この状況が継続すると、中国の経済が今迄のペースで発展し続けると考え辛いです。これが2本目のアンカーです。

次は国民に対するコントロールです。習近平時代迄は、中国で言論がコントロールされていなかったかというと、勿論、厳しくコントロールされていました。それでもまだ少し、自由な部分がありました。

今は言論の統制だけではなく、人の動きまでコントロールする方向で動いていますので、これは経済の発展、技術の発展、教育の質等の沢山の問題を引き起こします。

ですので、国民に対するコントロールがこの侭厳しくなっていくと、中国経済が発展し続けるとは考え辛いです。これが3本目のアンカーです。

最後は外交面。外国との関係です。この中で特に米中関係が大事です。中国共産党が改革開放をする事を決めた時は、中国は国内で何回も起こされた政治運動でほぼ全ての活気を失ったと言っても良いです。

その中国を救ったのは、中国共産党ではなく、外国の資本、技術、人材、マーケット、制度です。欧米各国日本等の先進国が中国をこれらの面でサポートしたからこそ、中国共産党の今日があります。

しかし今、中国と外国の関係はどうでしょうか?此処で言わなくても皆さんが分かる様に、習近平は中国と諸外国の関係を壊して、今は敵だらけと言わなくても、昔ほどの良好な関係があるとは言えないです。

今回の共産党創立百周年記念大会でどんな国の政府が祝辞を贈ったのかを見れば、今、中国共産党の仲間になっている主要な国が無い事が分かります。中国にとって最も重要な国際関係である米中関係はかなり冷え込んでいます。

中国が海外の国との関係を改善していかない限り、中国経済が発展し続けると考え辛いです。これが4本目のアンカーになります。

勿論、これ以外にまだまだ沢山のポイントがありますが、もっと探っていくと、やはりこの4本のアンカーに繋がりますので、この4点を挙げました。

人口の減少もとても重要な要素ですが、これはもう人の意思があっても、簡単に変えられない流れですので、アンカーの中には入れていません。

これはあくまで個人的な意見ですが、もし何か違う意見があれば、是非コメント欄で皆さんとシェアして下さい。

今の中国の状況はどうかと考えると、政治上では、自分を革命する事に頼る事が出来ないです。この数十年間の経済面での改革開放は、政治の改革には繋がりませんでした。

逆に経済面での発展は、既得利権集団の勢力拡大に繋がり、逆に政治の改革の阻害になっています。

中国の経済は成長したかと言うと、勿論、成長しました。これは誰も否定出来ない事実です。しかし個人の経済力の成長がない国の経済は、本当の意味で成長とは言えないです。

中国のほぼ半分の人口、6億の中国人の月収は千人民元前後、日本円にすると1万7千円です。

この収入レベルは皆さんが見ている日本に行って爆買いする中国人のイメージと全く違うと思います。

北京、上海だけが中国ではありません。本当に中国の奥の方に行って、庶民の生活を実際に見た事がある方なら、中国の地方の地域間の格差が分かります。

経済の高速な発展はC〇Pの政権の合法性を証明する重要なポイントです。中国共産党の正当性をアピールする為に中国の経済が成長し、中国が強くなったイメージを作り上げる必要があります。

だから私たちが見ている中国は凄いという情報は中国が作り上げた強いイメージです。ですので、私の結論としては、先程皆さんに紹介した4つのアンカーが引き上げられない限り、中国の経済は今迄のように成長して崛起する事は無いと思います。

これからもこの様な話をしていきますので、ご興味のある方は、是非、フォロー、コメント、拡散をお願いします。では、又、次回、お会いしましょう。


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中国の格差:安すぎる、中国のお給料事情


経済大国第二位の中国は平均月収がどのくらいなのでしょうか。

多くの人は中国の賃金はとても少ないという事を聞いたことがあるかもしれません。しかし、最近は少しずつ変化があるのも事実です。少し調べてみましょう。

上海の平均月収
上海は世界的にも有名な金融都市です。上海に足を運んだことのある人は分かると思いますが、町全体がとてもきれいで中国全体でも裕福な都市と言えるでしょう。

その上海の平均月収は8,000元です。今のレートは16元ですので計算すると平均月収は日本円で128,000円になります。

日本の初任給でも、手取りはもっともらえるので、中国の給料(工资 gōngzī)が少ないという事が分かります。

中国の格差問題
中国全体の平均月収を出したくても出せないという問題があります。中国は月収の差がありすぎるため一曲単にはできないのが事実です。

例えば住む場所でもかなり月収は変わってきます。上海(shànghǎi)や北京(Běijīng)、また広州(guǎngzhōu)などは金融都市で月収も比較的良いですが、山西省(shānxīshěng)などの内陸では非常に低い賃金です。

山西省では3,000元(48,000円)もらえれば良いほうです。

中国の田舎は本当の田舎
日本では田舎(农村 nóngcūn)に住んでいれば、都会程は賃金が高くないでしょう。

しかし、家は持ち家で食費にお金がかからない場合が多いのではないでしょうか。その分都会に住んでいる人よりも裕福な暮らしができる、と言えることもあります。

しかし、中国の田舎の場合、そうはいきません。賃金が低すぎてお金に余裕がありません。一か月1,000元(16000円)ももらえるところはないでしょう。

何時間働いているのか
普通の企業で働いている人は7、8時間が実働時間です。午前中は8時から12時まで、そして15時から18時までが基本です。

お昼は会社の食堂で食べる人もいますが、最近は出前を注文する人も増えてきています。また、お昼は自宅に帰って食べるという人も多いでしょう。

そのような場合、普通は家でお昼寝をしてからまた出勤します。かなり有意義な昼休みと言えるでしょう。

他にも多くの主婦たちは、パートタイムの仕事をします。それらの人たちは半日交代で仕事をする人が多いです。

例えば1日目は午前中6時間仕事をします。2日目は午後6時間、そのように毎日午前と午後交代で働きます。休みは月に3日くらいしかありません。

時給にするとどのくらい!?
1日8時間働く人が週5日で1か月働いたとします。上海で8,000元の月収を得たとすれば、その人の時給は50元です。つまり日本円にすると800円です。

上海ほどの大都市で正社員として働いても時給が800円です。ではもし、山西省など田舎で、しかもパートとして働くとどうなるでしょうか。

1日6時間の計算で月3日の休みをもらいます。そのような人たちの場合月収は良くて1500元です。この場合時給は9元、つまり144円です


驚きの安さだと思われるでしょう。これが中国の現実、そして格差(差距 chājǜ)です。

安い給料でどう生活するのか
非常に安い賃金で長時間働いている経済大国第二位中国の実態ですが、生活費は非常に安いと言えます。

特に野菜(水果 shūcài)の値段が高騰している日本と違い、一束のほうれん草(菠菜 bōcài)が30円ほどと激安です。

野菜だけでなく果物(水果 shuǐguǒ)もりんご(苹果 píngguǒ)が一つ10~20円程ですし、種類も豊富です。

住宅も数百万円で高層マンションが買えてしまいます。そのため、多くの中国人が自国の賃金が安いと思っていないのかもしれません。

最後に
中国人が日本に出稼ぎに来るという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、最近は少なくなってきています。それは中国の賃金が毎年上がってきているからです。

長く同じところで働いていると毎年給料が上がります。これからの中国は経済も潤い、その恩恵が国民一人一人にもたらされることでしょう。

その結果早く格差が縮まることを祈るのみです。




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